デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、2015年からスタートしたピースユニフォームなどを組み合わせて…
デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、2015年からスタートしたピースユニフォームなどを組み合わせてデザインしたマッシュアップユニフォームの予約販売を開始した。2月11日まで予約を受け付け、売上の一部を、毎夏U-15年代のピースマッチを共に行っている広島県サッカー協会に寄付し、大会時の平和学習に繋げていく。
■ピースユニフォーム10年分をマッシュアップ
被爆70年となる2015年に、当時ユニフォームサプライヤーだったV・ファーレン長崎と平和を祈念するユニフォームを発表して以来、ヒュンメルはスポーツを通して平和を考えるピースユニフォームをつくり続けてきた。
2015年から2019年にV・ファーレン長崎と、2019年から2024年(2020年はコロナ禍で中止)には広島県と長崎県のU-15世代で行われるピースマッチで、2020年には広島文教大学附属高等学校とピースユニフォームを発表してきた。
■谷口稜曄さんと協働したピーススニーカー
また、2016年には、被爆者の故・谷口稜曄さんとピーススニーカーを発表。翌年、そのスニーカーの売り上げを長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)に寄付し、被爆2世で現在は事務局長を務める柿田富美枝さんと谷口さんの講演会を開催。被爆体験や平和への想いを語ってもらっていた。
今回、ピースユニフォームとピーススニーカーのデザインを合わせた12種類のデザインを混ぜ合わせ(マッシュアップ)、縫い合わせたようなデザインにしたピースユニフォームを発表。これからも平和の想いを繋いでいくという意思を込めて、左肩から右わきにかけて、たすき掛けデザインのユニフォームに仕上げている。
長崎被災協の柿田さんは、「ノーベル平和賞を日本被団協が受賞し、核兵器をなくそうと考える市民たちを励ましています。被爆80年、私たちはこれを機会に、今やれることをやらねばと話しています。谷口さんが、『過去の苦しみが忘れ去られつつある平和な世の中で、私はその忘却を恐れます。そして明日の語り手にもなってくれる子どもたちに期待しています』と話されていたことを、改めて感じています」と話している。
ヒュンメルは、ブランドビジョン“Change the World Through Sport. ”(スポーツを通して世界を変える)を実現するカルマプロジェクトの一環として、“hummel creates the future.”を目指す『FCカルマ』コレクションをスタート。今回、左袖にそのネームを入れ、ユニフォームでより良い未来のためにできる試みを行っていくとのことだ。
販売は、ヒュンメル公式オンラインストア限定で、1月21日より2月11日まで販売。受注生産で予約を受け付けることに。商品は4月上旬に届くとのことだ。また、売り上げの一部は、広島県サッカー協会に寄付し、2025年のピースマッチで行われる平和学習に活用される。
【写真】2015年から2025年までの歴代のピースユニフォームをチェック
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