今週は、正月の中山開催を締めくくる伝統の中距離重賞、第66回アメリカJCC(GII、芝2200m)が中山競馬場で行われる…

今週は、正月の中山開催を締めくくる伝統の中距離重賞、第66回アメリカJCC(GII、芝2200m)が中山競馬場で行われる。

昨年のダービー馬ダノンデサイルをはじめ、オールカマーなど重賞3勝のレーベンスティールや、昨年の覇者チャックネイト、皐月賞2着のコスモキュランダや、有馬記念2着の実績があるボルドグフーシュなど、中距離路線の骨っぽいメンバーが集結。22年大阪杯覇者ポタジェや、アラタ、エヒトといった高齢馬のレースぶりにも注目だ。

そんな中、人気の中心が予想されるダノンデサイルが、今回の「危険な人気馬」の標的となる。

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■レース間隔、テン乗り、斤量増など、不安要素多く……

ダービー馬が翌年のAJCCに参戦するのは、1999年スペシャルウィーク以来、実に26年ぶりのこと。特に近年は、GI級になればなるほど、間隔をあけて使うケースが多く、有馬記念3着から中4週で出走するダノンデサイルは、トレンド的には異例ともいえる。

以前は、11年トーセンジョーダン(有馬5着→AJCC1人気1着)や12年ルーラーシップ(有馬4着→AJCC1人気1着)など、有馬記念で好走し、引き続き調子をキープして、AJCCでも人気に応えて快勝するケースは多かった。

しかし近10年では、前走有馬記念組は【1.0.0.8】の成績で、勝ったのは、19年シャケトラのみ。だが、シャケトラの前走有馬記念は前々年のもので、約一年以上の休養明け。前年の有馬に出走していた馬は馬券圏内にすら入っておらず、15年ゴールドシップのように、有馬3着→AJCC1人気7着と、有馬好走馬も人気を集めて凡走しており、間隔を詰めて使うことの危うさが感じられる。

また、乗り慣れた横山典弘から、戸崎圭太にスイッチする点もマイナス材料。前走は逃げの手に打ったダノンデサイルだが、過去10年のAJCCで、前走で逃げた馬の成績は【0.0.0.10】と一度も馬券に絡んでおらず、戦略面で一考する必要がある。ダノンデサイルは逃げ一辺倒ではないが、それは横山典の手法によってレースごとに組み立てられた戦略。テン乗りとなる戸崎が、果たしてどこまでそのポテンシャルを引き出せるだろうか。

加えて、今回は有馬から2キロ増となり、初めて58キロを背負うことになる。過去10年で4歳馬は【2.4.2.15】で、連対率や複勝率は世代別ではトップの成績だが、4歳馬で斤量を背負っていた馬、例えば23年ガイアフォースは、57キロを背負って1人気5着に敗戦、19年の前年菊花賞馬フィエールマンも、57キロで1人気2着と取りこぼしており、別定戦とはいえ、斤量に泣かされるケースも想定できる。

昨年の京成杯勝ちや、有馬記念での好走など、冬場の中山は得意舞台であるものの、近年のトレンドからは少し反する使われ方をしてくるダノンデサイル。陣営のコメントからも、決して勝負駆けではなく、あくまでお試しの様相も見て取れる。鞍上のテン乗りや斤量増、レース間隔が詰まっていることなど、実績は一枚上もそこまでの信頼度は置けないと判断し、妙味も考慮するとここは思い切って「消し」でいってみたい。

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◆著者プロフィール

石川豊●いしかわゆたか 20代から競馬メディアに寄稿。「ユタカ人気」と言われた時代、武豊が騎乗する過剰人気馬をバッサリと切り捨てる馬券術を駆使し、年間回収率100%超に成功。以来、「1番人気の勝率は3割」を念頭に、残り7割の可能性を模索し、「危険な人気馬」理論を唱え続ける。