<大相撲一月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館【映像】波紋を呼んだ女性ファンの“個性的”な声援 十両の取組で、人気若手力士の四股名を連呼し続ける観客の個性的な声援が波紋を呼んだ。まるで壊れたレコードのように延々と四股名を叫び続ける様子…

<大相撲一月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館

【映像】波紋を呼んだ女性ファンの“個性的”な声援

 十両の取組で、人気若手力士の四股名を連呼し続ける観客の個性的な声援が波紋を呼んだ。まるで壊れたレコードのように延々と四股名を叫び続ける様子に、視聴者からは「人気あるのはわかるけど…」と理解の声の一方、「周りのことも考えて」と諌める意見も寄せられた。

 十両五枚目・安青錦(安治川)と十両筆頭・嘉陽(中村)の取組直前の出来事。所要7場所のスピードで十両に昇進し、ウクライナ出身2人目の関取となった安青錦は、十両2場所目の今場所、中日までを終えて7勝の大活躍。十両優勝争いの先頭に並んでいる。

 そんな安青錦の人気ゆえか——取組直前、仕切りの際に、「アオニシキ、アオニシキ、アオニシキ…」とテンポよく四股名を連呼し続ける女性の声が館内に響いた。もちろん、会場で声援を送るのは普通のことで、他の観客からも「アオニシキ!」と応援する声があちこちから上がったが、その声は「アオニシキ、アオニシキ、アオニシキ…」とただ延々と連呼し続ける。さらにその後、「アーオニシキ、アーオニシキ、アーオニシキ…」とリズムを変えつつ、立ち合いの直前まで個性的な声援は続いた。

 立ち合いの瞬間に声援は止んだものの、四股名を一定の調子で連呼し続けるという独特な応援の仕方に、ネット上ではさまざまな反響が。視聴者からは「人気あるのはわかるけど…」と理解の声の一方、「近くにいる人は地獄だろうな」「周りのことも考えて」「さすがに注意してほしい」といった指摘のほか、「リズムが変わったの草」「壊れた拡声器みたいだ」と注目するコメントも相次いだ。

 その後の取組では安青錦が嘉陽を速攻の押し出しで下し、今場所勝ち越しとなる8勝目を挙げた。敗れた嘉陽は5敗目を喫した。ファンからは「勝ち越しおめでとう」「強すぎるな」と祝福や称賛の声が寄せられた。

 これで安青錦は1敗を死守し、十両四枚目・獅司(雷)、十両十三枚目・若碇(伊勢ノ海)とともに引き続き十両優勝争いのトップに並ぶ。注目が集まる期待の新鋭力士だけに、“応援したい”というファンの想いがあるのは当然だが、推し力士のことを思えば声援の仕方に工夫も必要。また気持ちよく応援するためには周りのファンの想いも汲み取る必要があるだろう。

 なお、この日は同じく人気力士の前頭七枚目・遠藤(追手風)の一番でも館内から歓声と手拍子が鳴り響き、「さすがに遠藤コールと手拍子はやめて欲しい」「大相撲に手拍子はそぐわない」といった声が寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)