<大相撲一月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館【映像】実際の取組の様子 三段目六枚目・北乃庄(放駒)が三段目九枚目・千代の勝(九重)をうっちゃって3勝目を挙げた一番は、先に土俵下に転落した千代の勝の上に、土俵で腰を強打した北乃庄が後転…
<大相撲一月場所>◇九日目◇20日◇東京・両国国技館
三段目六枚目・北乃庄(放駒)が三段目九枚目・千代の勝(九重)をうっちゃって3勝目を挙げた一番は、先に土俵下に転落した千代の勝の上に、土俵で腰を強打した北乃庄が後転しながら覆いかぶさるヒヤリとする展開に。際どい勝負に物言いがついたが、物言い協議を待つ千代の勝は返り血を浴びており、中日の紫電と白熊の取組に続く連日の激しい取組に「また流血だ」「流血多い」「普通の人なら骨折する」などファン騒然。しかし、直後に出血する北乃庄のもとへ駆けつけた救命士の迅速対応に安堵と感謝の声が広がった。
立ち合い、互いにまわしに手をかけて胸を合わせた両力士。千代の勝がそのまま吊って出すべくジリジリと寄って出るが、北乃庄は反時計回りに土俵をまわってこれを何とか回避。一転、見事なうっちゃりを決めると、千代の勝は背中を打ち付けるように土俵の下へ。続いて、土俵で腰を強打した北乃庄が後転しながらその上に覆いかぶさるように転落した。
館内騒然となった際どい一番は物言い協議へ。すると、協議を待つ千代の勝の右肩から胸、上腕にかけて多量の返り血が。今場所は昨日、中日の十両の取組でも紫電が顔面から出血し、白熊が返り血を浴びる一番があったばかり。これにファンも「また流血だ」「流血多い」など反応。さらに激しい落下を受けて「普通の人なら骨折する」など驚きと心配の声が広がった。
しかし、リプレー映像が流れると、うっちゃりを決めた北乃庄は、その際にはすでに鼻から出血しており、立ち合いの衝突の際に出血した模様。その後、映像が切り替わると、その北乃庄のもとには救命士が駆けつけており、出血を綺麗に拭くなど適切な処置がなされており「救命士さんありがとう」「安心するわ」などファンは安堵した。
「西方力士(北乃庄)がうっちゃるときに、カカトがついているかどうか確認のためであり、ついていなかったので軍配通り西方力士の勝ちといたします」
そのようにアナウンスがなされると、館内は拍手。両力士は落下の衝撃、出血のダメージを感じさせることなく土俵に上がって一礼。北乃庄は3勝目の勝ち名乗りを受けた。一方、敗れた千代の勝は3敗目となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)