2017アジアラグビー・セブンズシリーズの第2ラウンド、韓国大会で女子セブンズ日本代表が頂点に立った。自分たちより大柄な選手がズラリと並ぶ中国相手に19-14。途中、シンビンで数的不利な時間帯もあったが、最後は運動量で上回った。 開始2分…

 2017アジアラグビー・セブンズシリーズの第2ラウンド、韓国大会で女子セブンズ日本代表が頂点に立った。自分たちより大柄な選手がズラリと並ぶ中国相手に19-14。途中、シンビンで数的不利な時間帯もあったが、最後は運動量で上回った。

 開始2分、相手ノックオンから攻撃に転じたサクラセブンズは、平野優芽、バティヴァカロロ ライチェル 海遙のコンビで攻め切り先制トライを奪う。5分には攻撃を継続してオフサイドを誘い、PKから仕掛けた桑井亜乃がインゴールに飛び込んだ(14-0)。
 前半終了間際には中国にトライを許したが(14-7)、後半立ち上がりに奪ったトライが大きかった。中村知春主将が出足のいいディフェンスを見せ、インターセプトからトライ(19-7)。1トライを返されたものの、その後は攻める気持ちを前に出しながら守り切った。

「もっと圧倒して勝ちたかった」
 そう言った中村主将は、「若い人が物怖じせずやってくれた」と勝利を喜びつつも、もっと高いところを見つめていた。
「まだ目指すところの20%です」
 来夏開催されるワールドカップ・セブンズ(サンフランシスコ)の予選を兼ねる今大会(男女ともアジアシリーズの総合順位上位2チームが出場権を得る)。10月におこなわれるスリランカ大会でも頂点に立ちたい。

 大会の最後におこなわれた男子決勝では、完全アウェーの空気の中で男子セブンズ日本代表が飲み込まれた。
 地元ファンの声援が響く中、韓国に12-17と屈した。

 韓国が立ち上がりから気迫でゲームを制した。迷いなき前進を見せて接点で圧倒し、ダイナミックに走る。2トライを先制。そして、勝敗の天秤をホームチーム側に大きく傾けたのが前半終了間際のトライだった。
 日本が敵陣に攻め込んだものの、タッチに押し出された後の攻撃だった。韓国は自陣ゴール前のラインアウトから大きく右に展開し、大胆に攻撃を仕掛ける。そのままWTBがインゴールまで80m近く走り切り、17-0として前半を終えた。

 フィットネスで上回る日本は後半に入って反撃に転じ2トライを返したが、ミスも出て追いつけなかった。試合終了のホーンが鳴り、韓国がタッチへボールを蹴り出した瞬間、韓国ラグビーの喜びが爆発した。
 サクラセブンズと韓国の優勝セレモニーを全員で見つめた男子日本代表。小澤大主将は言った。
「本当に悔しい。ブレイクダウンで韓国の気迫を受けてしまいました。(次大会の)スリランカでは韓国だろうが香港だろうが倒して優勝し、ワールドカップへの出場を絶対決める」
 戦いは続く。