第72回日経新春杯(19日/GII、中京芝2200m)には、3連勝の上がり馬ヴェローチェエラ、重賞2勝のメイショウタバル、エリザベス女王杯3着のホールネスなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ホールネス」を取り上げる。

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■ホールネス

【中間調整】成長優先で休みを挟みつつ、未勝利戦から2勝クラスまで3連勝。3勝クラスの立場で格上挑戦だった昨年マーメイドSではハンデ52キロの恩恵もあり3着と好走した。そこから4カ月ぶりの新潟牝馬Sはまさに“格上挑戦は形だけ”で、1番人気に応え快勝。続くGI・エリザベス女王杯は2番人気⇒0秒5差3着。人気以下の着順ではあったが、休みを取りつつ走ってきた馬にとって厳しい中2週というローテ、初の一線級とのレースだったことを考えれば、高い能力を示せた結果だったと言っていいだろう。

前走後は休養に入り、得意の「左回り」「芝2200m」で走れる日経新春杯から始動するのは当初からの既定路線。中2週でGIを走った反動はすんなり癒えたようで、12月半ばに栗東へ帰厩し20日にCW14-14の初時計をマークしている。以降、年末年始の変則日程を挟みながらも坂路とCWを併用するいつも通りの調整を順調に消化。1月9日の1週前追いには小牧加騎手(レース本番は坂井騎手)が騎乗し、CWで単走。1ハロンごとに約1秒ずつ縮める綺麗なラップで駆け抜けている。

【最終追い切り】最終追いはここ1年ルーティンとしている芝単走。この日も小牧加騎手が跨り、旺盛な前進気勢をしっかり制御。脚はラストまで温存できており、促されたラストではスムーズにギアを上げた。5F66秒5(馬なり)はオープン入り後の芝最終追いとしては最速の数字だ。

【見解】自身最短の中2週で挑んだ初GIで3着好走。その後ガタッと来て長期休養に入っても不思議のないシチュエーションだったが、放牧は短期間で済み、帰厩後およそ1カ月間、入念に栗東で攻められている。1月4日のCW併せ馬では外を回してラスト1F11秒3(馬なり)と自身最高の切れを披露。また今週の芝では稍重馬場ながら速い全体時計を出し、ラストもしっかり伸びた。短期放牧の効果でグンと心身が充実してきた感がある。ハンデ55キロは恵まれたと言えるし、牡馬相手のGIIでも勝ち負け必至。

総合評価「S」

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著者プロフィール

西村武輝(にしむらぶこう) 【重賞深掘りプロジェクト】調教ライター。競走馬の追い切り評価を専門として、ネットメディア中心に執筆を続けているフリーライター。UMAJINでは「競馬サロン」開設以前から毎週の重賞出走全頭のレポートを執筆、担当。またプロレス関連業界にも関わっており、週刊プロレスや書籍等への寄稿歴もある。