大相撲の横綱照ノ富士(33)=伊勢ケ浜=が現役引退の意向を固めたことが16日、分かった。現在開催中の初場所で3場所ぶりに復帰したが初日に小結若隆景(荒汐)の肩透かしで黒星を喫すると、4日目に翔猿(追手風)に金星を献上して2勝2敗となり、右…

 大相撲の横綱照ノ富士(33)=伊勢ケ浜=が現役引退の意向を固めたことが16日、分かった。現在開催中の初場所で3場所ぶりに復帰したが初日に小結若隆景(荒汐)の肩透かしで黒星を喫すると、4日目に翔猿(追手風)に金星を献上して2勝2敗となり、右膝と腰の痛みのため休場していた。照ノ富士の休場は3場所連続で24度目。横綱在位21場所で13度目だった。

 序二段転落からの奇跡的なカムバックと横綱昇進、休場と出場を繰り返しながらも光った勝負強さ。近年は1人横綱の重圧も背負ってきた照ノ富士の引退で、来場所から横綱空位となる危機に陥った。空位となれば、1992年に北勝海が引退し、曙の昇進まで5場所(番付上4場所)空位だった時期以来32年ぶりとなる。

 この初場所は琴桜、豊昇龍のダブル綱とりがかかっていたが、琴桜は5日目までに4連敗で絶望。豊昇龍もこの日、5日目に早くも初黒星を喫し、4勝1敗となった。ゼロ横綱時代回避なるか。注目が集まる。