日本相撲協会は17日、大相撲の一人横綱、照ノ富士(33)=本名・杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の現役引退を発表した。横綱の特権として5年間は親方になれるため、当面は照ノ富士親方として伊勢ケ浜部屋で後進の指導にあたる。同日午後に記…
日本相撲協会は17日、大相撲の一人横綱、照ノ富士(33)=本名・杉野森正山、モンゴル出身、伊勢ケ浜部屋=の現役引退を発表した。横綱の特権として5年間は親方になれるため、当面は照ノ富士親方として伊勢ケ浜部屋で後進の指導にあたる。同日午後に記者会見を開く。
照ノ富士は両ひざのけがなどで昨年9月の秋場所と11月の九州場所を全休。初場所は3場所ぶりの出場に踏み切ったが、4日目まで2敗を喫し、5日目の16日朝、横綱在位21場所目で13度目となる休場を日本相撲協会に届け出た。師匠の伊勢ケ浜親方が午後に照ノ富士の意向を協会に伝え、協会側も手続きに入った。
照ノ富士はモンゴルの学校から鳥取城北高に編入し、2011年、19歳で角界入りした。192センチ、176キロの体格と馬力を生かした取り口で出世し、23歳で大関昇進。けがや糖尿病で序二段まで落ちたものの幕内復帰すると、21年春場所で3度目となる幕内優勝を遂げて大関に返り咲いた。同年名古屋場所後、73代横綱に昇進。近年は一人横綱として角界を引っ張ってきた。
幕内在位52場所で通算366勝207敗197休、優勝10回。三賞は殊勲賞3度、敢闘賞3度、技能賞3度。21年8月に日本国籍を取得した。