ロシア・サンクトペテルブルクで開催されている「サンクトペテルブルク・オープン」(ATP250/9月18~24日/賞金総額100万ドル/室内ハードコート)で、ファビオ・フォニーニ(イタリア)は今年2つ目のATPタイトルをかけてプレーすること…

 ロシア・サンクトペテルブルクで開催されている「サンクトペテルブルク・オープン」(ATP250/9月18~24日/賞金総額100万ドル/室内ハードコート)で、ファビオ・フォニーニ(イタリア)は今年2つ目のATPタイトルをかけてプレーすることになった。一方、ダミアー・ジュムホール(ボスニアヘルツェゴビナ)は、キャリア初優勝を目指して決勝に臨むことになる。

 第3シードのフォニーニは土曜日の準決勝で2時間半の戦いの末、第1シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)に2-6 7-6(7) 7-6(5)で競り勝った。フォニーニは、バウティスタ アグートのサービスを第2セットにたった一度だけブレークしたが、その前に自分のサービスを落としており、タイブレークでは5-6、6-7と2度マッチポイントを握られながら、挽回してセットオールにもち込んでいた。

「序盤は本当に厳しい試合だった。彼は非常にスピーディで堅固だった。何とか挽回して勝つことができ、本当にうれしい」とフォニーニは試合後にもらした。

 フォニーニは、キャリア4度目のタイトルを獲った7月のグスタードでも、バウティスタ アグートを破っていた。ここまで彼が獲ったタイトルは、すべてクレーコート大会でのものである。彼が2012年にも決勝に至っていたここサンクトペテルブルクは、室内ハードコートだ。

 一方、ノーシードのジュムホールは、第8シードのヤン レナード・ストルフ(ドイツ)を6-3 7-5のストレートで下した。サーバーに弱さの見えたこの試合で、ストルフは自分のセカンドサービスからのポイントの30%も取ることができず、5度にわたってサービスをブレークされるといった具合に、より効率を欠いていた。

「僕は彼をより長くプレーさせようとしていたんだ。というのも彼は、すぐに決まる短いポイントが好きだからね」とジュムホールは言った。「僕が勝ったのは、彼の好きなイージーなボールを彼に与えなかったからだ」。

 ジュムホールは、先月のウィンストンセーラムでキャリア初の決勝進出を果たしたあと、ランキングをキャリア最高の55位にまで上げていた。彼の対フォニーニの過去の戦績は0勝2敗となっている。(C)AP(テニスマガジン)

※写真は「サンクトペテルブルク・オープン」の準決勝で決勝に進出したダミアー・ジュムホール(ボスニアヘルツェゴビナ)(写真◎Getty Images/全米オープンで撮影)

Photo: NEW YORK, NY - SEPTEMBER 02: Damir Dzumhur of Bosnia and Herzegovina returns a shot to Andrey Rublev of Russia during their third round match on Day Six of the 2017 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 2, 2017 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Elsa/Getty Images)