伊藤は昨季、ファームでは守護神も務めた(C)産経新聞社 ソフトバンクは16日、国内FA権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也の人的補償として巨人から伊藤優輔を獲得したと発表した。 伊藤は都立小山台高校から中大、社会人の三菱パワーを経て2021年…

伊藤は昨季、ファームでは守護神も務めた(C)産経新聞社

 ソフトバンクは16日、国内FA権を行使して巨人に移籍した甲斐拓也の人的補償として巨人から伊藤優輔を獲得したと発表した。

 伊藤は都立小山台高校から中大、社会人の三菱パワーを経て2021年にドラフト4位で巨人に入団。しかし1年目の秋に右肘のトミー・ジョン手術を受けると長くリハビリも続け、一時は育成契約の時期もあった。

【速報】ソフトバンクが甲斐拓也の人的補償で巨人伊藤優輔投手を獲得!!「失敗の少ない投手!チャンスは必ずある!」阿部監督期待の右腕の起用法は?速報でお伝えします!!【プロ野球】

 4年目となる昨年7月に再度支配下登録されると、中継ぎとして8試合に登板、0勝0敗、防御率1.04のパフォーマンスを残した。

 150キロ超の直球にキレのあるカットボールなど変化球のコンビネーションで知られ、今季は先発ローテーションの一角を占める存在としても期待を高めていた。

 今回の人的補償に関して球界内からも様々な考察の声があがっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は16日に自身のYouTubeチャンネルに「【速報】ソフトバンクが甲斐拓也の人的補償で巨人伊藤優輔投手を獲得!!「失敗の少ない投手!チャンスは必ずある!」阿部監督期待の右腕の起用法は?速報でお伝えします!!【プロ野球】」と題した動画を更新。伊藤獲得のソフトバンク側の思惑に独自の見解を語っている。

 高木氏は阿部監督の中大の後輩でもある伊藤に期待していたとしながら、1軍実績も少なくプロテクトできなかったとした。

 その上でソフトバンク側が獲得した背景には「昨シーズンの2軍での抑え そういうことを見ての結果なのかなという感じがするよね」とコメント。

 伊藤は昨季ファームで守護神を務め、40試合に登板し、4勝0敗、14セーブ、防御率1.29と安定した成績を残していた。
 
 今オフのソフトバンクの補強においては上沢直之、上茶谷大河、浜口遥大など先発候補を多く獲得しているとしながら、伊藤に関しては「失敗の少ない投手」と表現。ロングリリーフ、もしくは終盤の勝利の方程式の一員としての活躍も期待されるとした。

 ソフトバンクでは昨季8月に守護神のロベルト・オスナがコンディション不良で離脱。松本裕樹が代役守護神を務めるも、同時期にリリーフ陣に不調の選手も多く、緊張が走った。

 ブルペン拡充は目指す日本一に向け、欠かせないピースとなることで伊藤には先発含め、多方面の活躍が求められそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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