アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ノースロンドン・ダービーでの会心の逆転勝利をサポーターに捧げた。 アーセナルは15日、エミレーツ・スタジアムで行われたプレミアリーグ第21節のトッテナム戦を2-1の逆転勝利で飾った。 ともに満身創痍の状況…

アーセナルのミケル・アルテタ監督が、ノースロンドン・ダービーでの会心の逆転勝利をサポーターに捧げた。

アーセナルは15日、エミレーツ・スタジアムで行われたプレミアリーグ第21節のトッテナム戦を2-1の逆転勝利で飾った。

ともに満身創痍の状況で臨んだノースロンドン・ダービーはホームのアーセナルが立ち上がりから攻守に圧倒。しかし、25分にセットプレー流れからFWソン・フンミンに先制点を許し、ビハインドを背負った。

それでも、前半終盤の40分に得意のセットプレーから誘発した相手のオウンゴールで同点に追いつくと、その4分後にはカウンターからFWレアンドロ・トロサールのゴールで逆転に成功。後半は再三の決定機をモノにできなかったが、相手の反撃を安定した守備で花返し続けて勝ち切った。

これで1989年のジョージ・グラハム監督以来となる、リーグ戦でのダービー3連勝を達成したスペイン人指揮官は、再びノースロンドンのサポーターに自慢できる権利を与えることができたことを喜んだ。クラブ公式サイトが指揮官のコメントを伝えている。

「とてもうれしい。今シーズンで最も特別な日で、多くのサポーターをとても幸せにできるチャンスがあり、それができたと思う」

「加えて、彼らはチームとプレーヤーをとても誇りに思うだろうし、彼らがこのフットボールクラブを代表していることをとても光栄に思うはずだ」

「今日は私が見た中でも最高の雰囲気だった。記者会見でも言ったように、それは我々が一貫してやらなければならないことだ。それは我々次第で、他の誰にもできない。我々がコントロールできないこともあるが、それは確かにコントロールできる。だから、それを最大限に活用しよう」

また、ダービーでの公式戦4試合ぶりの勝利は今後のリーグタイトルレースにおいて勢いを与えるものとなった。

アルテタ監督は直近数試合のパフォーマンスが決して悲観すべきものではなかったことを強調しつつも、トッテナム戦でのパフォーマンスはより勝利に値するものだったと誇る。

「(敗れた)2試合とも素晴らしいパフォーマンスを見せたが、何の成果も得られず、まったく不当な結果だった。だが、それがフットボールだ」

「そして、シーズン最大の試合をホームで戦わなければならない。誰もが誰がミスをしたのかと疑問を持ち、批判し始めると、チームは真の決意と真の熱意を示し、果敢に挑み、最初の1分からボールの有無にかかわらず相手チームを傷つけるプレーをする」

「まったく不当な1点のビハインドを背負ったが、それでも試合で多くの成果を出し、勝利にふさわしい結果を残してきた。チームのパフォーマンスは、結果にかかわらず、信じられないほど良く安定しており、このまま続ければ、4月までに良い位置につけているはずだ」

その上でダービー勝利を祝うのは今夜までだとし、すぐに控えるアストン・ビラ戦へ最高の準備で臨みたいと語った。

「モメンタムは今だ。我々は多大な努力を注ぎ、回復し、すぐに立ち直ってこのレベルの試合をしなければならない。今はダービーの勝利を楽しまなければならない。彼らは完全にそれに値している。だが、我々は明日からビラ戦からスタートし、土曜日には再び準備が整うはずだ」