日本人選手が移籍先にヤンキースを選ぶことがなくなったと地元紙が嘆いた(C)Getty Images ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー入りを目指していた佐々木朗希の移籍先候補からヤンキースの名が消えた。 ヤンキースの地元紙であ…

日本人選手が移籍先にヤンキースを選ぶことがなくなったと地元紙が嘆いた(C)Getty Images

 ロッテからポスティングシステムを利用してメジャー入りを目指していた佐々木朗希の移籍先候補からヤンキースの名が消えた。

 ヤンキースの地元紙である『New York Daily News』は記事の中で「ロウキ・ササキの拒否はヤンキースにとって引き続き憂慮すべき傾向」と題した記事を掲載。ドジャース、パドレス、ブルージェイズの3球団とは異なり、ヤンキースは佐々木との2度目の交渉の場を設けることができず、移籍先として選ばれなかったことを失望していた。

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 ヤンキースのアーロン・ブーン監督は「彼はすでに日本でかなりの実績を残している。だから、彼はユニークで特別な才能を持ち、先発投手としてトップクラスの資質を備えた選手だとわかっている」と、佐々木を評価していたことに触れたが、ピンストライプのユニフォームを着た佐々木は実現しないことになった。

 記事では、ヤンキースは「過去数年間、日本で最も多くの選手を惹きつけてきたチームだったと言っても過言ではない」とした上で、「ヒデキ・イラブ、ヒデキ・マツイ、マサヒロ・タナカらは日本を出てすぐにヤンキースを選んだが、2014年のタナカ以来、太平洋を渡って来た有力選手がピンストライプのユニフォームを選んでいない」と嘆いた。

 また、「NPBからMLBへ移籍した最近の3人のスターは、ヤンキースのオファーを断った」とし、大谷翔平、山本由伸、そして今回の佐々木を挙げた。そして「ドジャースと10年7億ドルの契約を結んだ際、ヤンキースに交渉の席すら与えなかった」と、ヤンキースは大谷との面談すら実現しなかったと振り返った。

 「日本人選手の西海岸への憧れはますます高まっているようで、ヤンキースはもはやMLBで一貫して勝利や金銭を提供できる唯一のチームではない。ドジャースは日本で円滑に機能するチームと巨大なブランドを築き上げており、彼らが明らかに望ましい行き先となっている」と、ヤンキースではなく、ドジャース入団を好む傾向にあるのではないかと記した。

 記事ではヤンキースの今後についても言及。「言うまでもなく、ヤンキースはポール・ゴールドシュミットを1年契約の応急処置として契約したため、一塁に明確な穴を空けることになる」とし、ヤクルトの村上宗隆が2025年シーズンのオフにMLBに移籍すると予想されており、獲得を目指す可能性があると伝えている。

 ヤンキースは近年起きている日本人選手を獲得できないという「負のスパイラル」を断ち切ることができるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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