錦織圭、世界11位ポールに敗れ3回戦進出ならず 1月15日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス2回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク76位)は第12シードのトミー・ポ…

錦織圭、世界11位ポールに敗れ3回戦進出ならず
1月15日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス2回戦が行われ、錦織圭(ユニクロ/世界ランク76位)は第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同11位)と対戦。7-6(3),0-6,3-6,1-6で敗れ、惜しくも3回戦進出とはならなかった。

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35歳の錦織は、昨季末にチャレンジャー優勝を果たすと、今季開幕戦となった「中国銀行・香港テニスオープン」(中国・香港/ATP250)で準優勝。2年7ヵ月ぶりにトップ100入りを果たした。

過去ベスト8に4度入っている全豪オープンは4年ぶり11度目の出場。1回戦では、予選3試合をストレートで勝ち上がった左利きのチアゴ・モンテイロ(ブラジル/同105位)と対戦し、2本のマッチポイントを跳ねのけて4-6,6-7(4),7-5,6-2,6-3で下している。

2回戦の相手は第12シードのポール。過去1度だけ対戦があり、2017年8月のATP500ワシントン準々決勝では錦織が3-6,7-6(8),6-4で勝利。約7年5ヵ月ぶりの対戦を迎えた。

試合は、序盤から錦織がラリーの主導権を握り、リターンダッシュなど積極性を見せて第4ゲームでブレークに成功する。波に乗りたい錦織は、守りに入らずキレのあるウィナーを放つ。だが、ポールも粘り強く返球。果敢にネットへ出る錦織にも落ち着いた対応を見せ、直後にブレークバックする。

その後も手に汗握るラリー戦が繰り広げられ、互いにブレークし合う。タイブレークまでもつれ、錦織がラリー戦を支配して7-6(3)で第1セットを奪った。

拮抗した試合展開で大事な第1セットを先取した錦織。しかし、第2セットは一転、ポールがリズムをつかんで開始から5ゲームを連取する。錦織はネットに出て流れを引き戻そうとするも、ポールのプレーについていけず第6ゲームも失って、セットを落とす。

さらに第3セットでもポールが攻撃的な姿勢、高い運動量で錦織を上回り、4ゲームを連取。苦しい状況に追い込まれた錦織は、1ブレークを返して第7ゲームもリターンから攻撃しポールのサービスゲームを破った。だが、第8ゲームで5度のピンチを防ぎきれずに痛恨のブレークを許して3-6。セットを連続で失った。

あとがなくなった錦織。1回戦同様に崖っぷちからの挽回を期待したいところだったが、第4セット第3ゲームでピンチを迎え、この試合を通して苦しんだ強風の影響でフォアハンドのタイミングが合わずネットにかけてブレークされる。第5、第7ゲームもサービスキープできず1-6。3回戦進出とはならなかった。

ポールは、3回戦でロベルト・カルバレス・バエナ(スペイン/同57位)と対戦。カルバレス・バエナは2回戦でジェームス・ダックワース(オーストラリア/同89位)を6-4,6-2,7-5で下している。