守備面の不安が吉田の立場を危うくしている(C)Getty Images 複雑な立場に置かれたまま、メジャー3年目の開幕へと向かっている。 今オフ、レッドソックスの吉田正尚はトレード要員として名前が挙がるなど、去就が注目を集めている。昨年は左…
守備面の不安が吉田の立場を危うくしている(C)Getty Images
複雑な立場に置かれたまま、メジャー3年目の開幕へと向かっている。
今オフ、レッドソックスの吉田正尚はトレード要員として名前が挙がるなど、去就が注目を集めている。昨年は左手親指を負傷した影響から成績は低迷。シーズン終了後には右肩を痛めていたことも明らかとなり手術も受けるなど、故障に苦しむ1年となった。また、昨年よりトレード放出の噂も途絶えず、現在もその可能性は残されたままだ。
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また昨年は、指名打者での出場がほとんどだったことなども話題となった吉田。その中で、2025年での吉田の起用法について、メジャー専門サイト『MLB Trade Rumors』が見解を示している。
1月12日に配信となったトピックでは、アレックス・コーラ監督のコメントを伝えており、昨年、ほぼ指名打者専念となった吉田について、「スローイングの部分が問題だったので、それが外野で起用できなかった理由だ。うまく調整できれば、彼を外野でも使えるようになるだろう」などと述べている。
指揮官の構想を踏まえ同メディアは、今季開幕までには術後である右肩が回復するとチームが見込んでいると説きながら、「シーズン開始時点では指名打者としてのみ起用され、その後必要に応じて外野守備に復帰する可能性がある」と指摘。また、レッドソックスが外野手レギュラー候補も豊富であるとして、「ヨシダが指名打者として限定的に起用されることは大きな問題ではない」と見通している。
だが一方で、「ただし、これらはすべてヨシダが開幕までにチームに残っている場合の話だ。レッドソックスは今オフシーズン、右打ちの打者の補強を明確な優先事項としており、現状のロースターには左打ちのレギュラー選手が多い」として、背番号7のトレード放出となる可能性に言及。「ヨシダがトレードの噂の中心にいる」などと評しながらも、「現時点では、他球団がヨシダに関心を示しているという報告は少なく、契約残り3年、5580万ドルという条件の引き受けに難航しているようだ」と綴っている。
その上で、シーズン途中での放出も選択肢となり得ると主張する。同メディアは、「少なくとも2025年の開幕時点ではヨシダをチームに残し、価値を高めた後でより有利なトレードを模索する方が理にかなっている可能性がある」などとも論じている。
またトピックでは、吉田本人による、「トレードは自分でどうこうできることではない」と語ったコメントも紹介されている。移籍、残留と、それぞれの可能性とともに、先行きが不透明なまま吉田は新シーズンを戦っていくことになるのだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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