サッカーJ1湘南ベルマーレは11日、神奈川県平塚市で新体制発表会を開いた。8人の新加入選手が紹介されたほか、新ユニホームが発表され、クラブの前身企業・フジタ(東京都渋谷区)が1993年以来の「胸スポンサー」に復帰することが明らかになると、…

 サッカーJ1湘南ベルマーレは11日、神奈川県平塚市で新体制発表会を開いた。8人の新加入選手が紹介されたほか、新ユニホームが発表され、クラブの前身企業・フジタ(東京都渋谷区)が1993年以来の「胸スポンサー」に復帰することが明らかになると、会場は大きな拍手に包まれた。

 クラブは1968年、フジタの子会社・藤和不動産サッカー部として創設された。フジタ工業時代には天皇杯を2度制し、93年にJリーグ昇格を決め、「ベルマーレ平塚」に改称した。

 ユニホームの胸にフジタの社名が入るのは、このとき以来。同社はその後、業績不振のために99年シーズンでクラブ経営から撤退したが、2017年に袖スポンサーに復帰していた。

 フジタは「熱く戦う選手たちの胸にFUJITAの名を重ね(略)さらなる高みへの挑戦を応援していきます」とする奥村洋治社長のコメントを発表。ベルマーレの真壁潔会長は「私たちとサポーターのみなさんのコラボを、生みの親であるフジタさんと一緒に強くしていく新しいスタートの年だ」と感慨深げに話した。

 この日は全国高校選手権に出場中だった流通経大柏の松本果成(かなる)選手(17)を除く、7人の新加入選手が登壇し、意気込みを語った。昨季のリーグのトップスピードランキング首位タイで、鹿島から移籍したMF藤井智也選手(26)は「湘南のために走れる、戦える選手になるようにしっかりと取り組みたい」と話した。

 昨季の湘南は26年ぶりとなる4連勝などで降格圏から抜け出したが、最終2試合を連敗し、前年と同じ15位にとどまった。5季目の指揮を執る山口智監督(46)は「少しずつだがチームとしてのつながりと、個々のスペシャルなところが出始めた。もう一つ大きくなり、結果にフォーカスしたい」と話した。(足立朋子)