トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。ゴルファーの皆さん、朝食には何を食べていますか?・ラウンド前の朝食・仕事がある平日の朝食・トレーニングをする休日の朝食今回は365日どんな日でも、ぜひ朝食に食べて欲しいおすすめ…

 トータルゴルフフィットネス 管理栄養士兼トレーナーの中島です。

ゴルファーの皆さん、朝食には何を食べていますか?

・ラウンド前の朝食
・仕事がある平日の朝食
・トレーニングをする休日の朝食

今回は365日どんな日でも、ぜひ朝食に食べて欲しいおすすめの食材をご紹介します。

それは『鮭』です!

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『鮭』を朝食に摂り入れよう!

私は鮭が最強の食材の一つだと考えます。鮭には様々な栄養素が幅広く、かつ豊富に含まれます。また、和食だけでなく洋食でも鮭のムニエルやクリームシチューなどに入れることができます。

家で朝食を摂る場合は焼いて食べるのがおすすめです。また、電子レンジで加熱したり、アルミホイルに入れて蒸すことでも簡単に調理することができます。最近のコンビニでは具材の大きなおにぎりが売られています。鮭の切り身が入ったおにぎりを選ぶことで、手軽に鮭を摂ることができます。

血管の老化を防ぐ『DHA』

鮭に豊富に含まれるDHAは、血管の老化を防ぐことでゴルファーに多くのメリットがあります。

血管の老化は動脈硬化の促進を意味します。脳梗塞や心筋梗塞のリスクを上昇させることになり、健康に長くゴルフを楽しむことを妨げます。またゴルフは激しい運動を伴うスポーツではありませんが、4〜5時間歩いてラウンドする有酸素運動です。DHAを摂り心臓や血管の健康を維持することで、身体中に酸素が行き渡ることを助けます。このことが、ゴルフのパフォーマンスアップに繋がります。

筋肉を構成する『たんぱく質』

鮭1切れには約20gのたんぱく質が含まれます。1日に必要なたんぱく質量は個人差がありますが、ここでは100gと推定しましょう。鮭1匹で1日の1/5の摂取量を補うことができます。たんぱく質は髪や血液、そして筋肉を作る材料です。しかし、肉や魚はたんぱく質だけを含む訳ではありません。肉の重量=たんぱく質の重量では無いのです。100g食べても20g程度しかたんぱく質は入っていないと思って下さい(多くの肉や魚の場合)。食材だけで摂る為には、1日の中で計画してたんぱく質を多く含むを摂る必要があります。その点、鮭は重量当たりに占めるたんぱく質の割合が高く、おすすめの食材です。

ヒトは筋肉を使って身体を動かします。筋肉を鍛えるのはプロゴルファーだけに必要なことではありません。アマチュアゴルファーの皆さんも、健康のため、ゴルフパフォーマンスアップのため、筋肉を維持・増強することが必要です。その為に、適切なトレーニングと食事を心がけましょう!

さらに、身体のエネルギー源となる糖質は、たんぱく質と併せて摂取することで吸収率が向上します。お米を茶碗1杯食べる時、こぶし1個分は卵や魚などのたんぱく質を豊富に含む食材を一緒に摂れると良いです。

ストレスから身体を守る『アスタキサンチン』

最後に、肉や卵などと異なり、鮭が持つ特徴の成分『アスタキサンチン』についてです。第686回のコラムでもお伝えしましたが、鮭にはアスタキサンチンが含まれます。

アスタキサンチンは、最強の抗酸化成分とも言われます。鮭やエビ、カニなどの赤色の色素を持つ海産物に豊富に含まれます。役割は、紫外線などの物理的ストレスや、緊張などの心理的ストレスから身体を守ること。さらに、運動に伴う筋肉の炎症を抑える働きや、認知機能の改善など、幅広く良い影響を与えることが分かっています。

今日から!ぜひ皆さんの食事に『鮭』を摂り入れてみてください!

それぞれの栄養素における目標値には個人差があり、個々の目標や身体の状態によって適正値は変化します。

引き続き様々な観点から、ゴルファーの為の栄養学についてご紹介させていただきます!


[文:トータルゴルフフィットネス – ゴルファーのための会員制フィットネスクラブ]

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

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中島 遥

管理栄養士 パーソナルトレーナー
長野県出身。神奈川県立保健福祉大学保健福祉学部栄養学科にて管理栄養士、栄養教諭の資格を取得。卒業後は小学校で管理栄養士として働きながら、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーの資格を取得。
現在、トータルゴルフフィットネスでは、「食事と運動」両方の面からお客様の望む身体作り、パフォーマンス向上に貢献できるよう努めている。