18歳のフォンセカがグランドスラムデビュー戦で世界9位ルブレフを撃破 現地1月14日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス1回戦が行われ、18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジ…

18歳のフォンセカがグランドスラムデビュー戦で世界9位ルブレフを撃破
現地1月14日、「全豪オープン」(オーストラリア・メルボルン)男子シングルス1回戦が行われ、18歳のジョアン・フォンセカ(ブラジル/世界ランク112位)が、第9シードのアンドレイ・ルブレフ(同9位)を7-6(1),6-3,7-6(5)で破り、初めてのグランドスラムで2回戦進出を果たした。

【動画】18歳のフォンセカ、初めてのグランドスラム本戦でトップ10撃破!マッチハイライト

18歳のフォンセカは、昨年末に行われた20歳以下のツアー最終戦「Next Gen ATPファイナルズ」(サウジアラビア・ジッダ)で5戦全勝して優勝。ヤニック・シナー(イタリア/同1位)、カルロス・アルカラス(スペイン/同3位)以来の18歳でのタイトルを獲得した。

今季初戦となったオーストラリア・キャンベラで行われたツアー下部のチャレンジャー大会でも全試合ストレート勝ちし優勝。勢いをそのままに3度目のグランドスラム挑戦となった今大会でも予選3試合をすべてストレート勝ち。初めてのグランドスラム本戦入りを果たした。

その初戦の相手は、ツアー通算16勝で2年以上トップ10をキープしているルブレフ。ランキング、実績ともに格上の相手に対し、フォンセカはフォアハンドの強打を活かして真っ向勝負した。

第1セットをタイブレークの末に奪うと、第2セットも序盤の1ブレークを活かして6-3とする。力で押し切るプレーに観客も熱狂。第3セットではプレッシャーがかかる場面を跳ねのけてタイブレークを制した。試合時間は2時間23分。フォンセカは51本のウィナーを放ち、初のグランドスラム本戦で金星を挙げた。

世界中のテニスファンを驚かせたフォンセカは会見で、「今日の試合で成し遂げたことはすごいことだと思っているよ。グランドスラム初勝利、トップ10に初勝利、グランドスラム本戦で初めての試合と、すべてが新しい経験だったが、本当に素晴らしい試合をした。とても満足しているし、試合中にどれだけファイトしたか、メンタルを維持できたか、そこに誇りを感じている。とても幸せだよ」と最後まで戦い抜いた自身を誇った。

「Next Gen ATPファイナルズ」を制したことは自信を与えてくれたとしながらも、トップ10との対戦でプレッシャーがあったという。だが、「ベストを尽くそうと思って試合に臨んだ。勝つチャンスがあると思っていたけど、自分にプレッシャーをかけないようにね。2セットアップになったときは『もしかして、この試合勝てるかも』と考えてしまった。その時は集中して、もっと攻め続ける必要があると感じた。緊張もあったけど、メンタルを保っていたよ」と自らを律し、自分のテニスを貫いた。

今大会での目標は、「本戦に出場すること」だった。しかし、その目標もクリアし、初めてのグランドスラム本戦でトップ10を破った。周囲の期待もさることながら、自分自身も「期待が大きくなっている。もっともっと勝ちたい」と欲が出る。それでも「次の試合を考えるのがチャンピオンのメンタリティだと思っている。だから次の試合のことだけを考えたい」と目の前の一線に集中する。

次戦ではグランドスラム3勝のスタン・ワウリンカ(スイス/同156位)を6-4,5-7,7-5,7-5で破ったロレンツォ・ソネゴ(イタリア/同55位)と対戦する。