経験の浅さを不安視されるローソン。シーズン中に角田との交代はあるのか(C)Getty Images 2025年、F1キャリア僅か11戦でレッドブルのシートを得たリアム・ローソン。タイトル争いが有力視されるトップチームに加わり、キャリア初のフ…

経験の浅さを不安視されるローソン。シーズン中に角田との交代はあるのか(C)Getty Images

 2025年、F1キャリア僅か11戦でレッドブルのシートを得たリアム・ローソン。タイトル争いが有力視されるトップチームに加わり、キャリア初のフル参戦に臨むとあって、22歳の新シーズンを不安視する声が後を絶たない。

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 また、チーム首脳が実績で上回る角田裕毅を差し置く形で、ローソンを抜擢したという事実にも大きな反響が上がった。さらにドライバーズタイトル4連覇中のマックス・フェルスタッペンとのコンビについても、想像を超える負担を強いられるなどの見通しも伝えられている。米メディア『THE SPORTSRUSH』が1月13日、ローソンの2025年シーズンを展望する特集記事において、新たな環境でローソンが担う“重責”について持論を綴っている。

 トピックでは、レッドブルの一員としてシーズンを戦うローソンの意気込みとして、「もちろん、現実的でいなければならない。まだ走ったことのないサーキットがたくさんあるし、初めてのフルシーズンだから、いきなり勝利争いに加わるとは思っていない」と語ったコメントを紹介。

 その上で同メディアは、やはりローソンが大きな重圧の下でシーズンを戦うと見込みながら、フェルスタッペンの“相棒”という役割について言及。「レッドブルがペレスの後任に、経験豊富なユウキ・ツノダではなくローソンを選んだのは、彼の能力に対する自信の表れだ。しかし、歴史的に見てレッドブルの『セカンドシート』は選手の入れ替わりが激しく、フェルスタッペンの圧倒的な支配力がその要因となってきた」と主張する。

 また、「ローソンは、アレックス・アルボンやピエール・ガスリー、そしてペレスのようにフェルスタッペンの強さに屈してきた先人たちの姿を目の当たりにしてきた」などと振り返っている。さらに、「2025年シーズンを迎えるにあたり、ローソンはF1のシートを勝ち取った実績だけに満足しているわけにはいかない。むしろ、フェルスタッペンの圧倒的なパフォーマンスに飲み込まれることなく、自身の価値を証明するという微妙なバランスを保つ必要がある」と指摘。

 加えて、過去のセカンドドライバーと同様、その座から離れるケースについても論じており、「チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、ローソンが前任者たちと同じ道をたどった場合の潜在的な未来についてすでに言及している。またもレッドブルに昇格する機会を逃したツノダはローソンが期待に応えられない場合に備え、常にメインチームからの呼び出しに応じる準備が整っている」などと見解を示している。

 当然、タイトル奪還へ向け、ローソンにも多くのポイント獲得が求められていることも間違いない。昨季とは立場が大きく変わる中、どれだけ存在感を示すことができるか。プレッシャーと隣り合わせとなる、試練のシーズンとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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