立浪監督は志半ばでチームを去ることになった(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext まもなくキャンプインを迎える野球界。新シーズンが幕開けするとともに昨年までなかなか結果が出なかったチームには巻き返しも期待される。 …

 

立浪監督は志半ばでチームを去ることになった(C)TakamotoTOKUHARA/CoCoKARAnext

 

 まもなくキャンプインを迎える野球界。新シーズンが幕開けするとともに昨年までなかなか結果が出なかったチームには巻き返しも期待される。

 立浪政権下で3年連続最下位と低迷した中日もいかに浮上するかが注目となる。

【最終話】中日でヘッドコーチをして大変だったことは?中日ドラゴンズに3年間携わって感じたことを語ってもらった!

 一方で満を持してチームを託された立浪和義監督にとっては苦しい3年間となった。政権下では大胆なトレードを敢行。大幅な血の入れ替えや、巨人から中田翔を獲得など様々な手を打ってきた。昨年4月に単独首位に立ったことも話題を集めたが、結果として戦力不足も否めず、チームは沈んだ。

 PL学園時代の同級生で昨季は1軍ヘッドコーチとして立浪監督を支えた片岡篤史氏が現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏のYouTubeチャンネルにゲスト出演。当時の気持ちを振り返った。

 13日に更新した「【最終話】中日でヘッドコーチをして大変だったことは?中日ドラゴンズに3年間携わって感じたことを語ってもらった!」と題した動画の中で片岡氏は立浪監督に関して、「これだけうまくいかないんだなということを絶対口には出さないけど、ゲームを見ながら思ったと思いますよ」と慮った。

 立浪氏は中日入団時のルーキー時代からレギュラーを張り、球界屈指のスラッガーとして2000本安打も達成と充実した現役時代を送った。

 片岡氏も立浪監督に関して「いざ自分が監督になったときに思い描いていたことがたくさんあると思うんですけど、思い描いていたようにはいかなかった」とビジョン通りには進まなかったとした。
 
 その上で「僕がもうちょっと、色々なことをできたかなと思いはありますね」とサポートが十分にできなかったことを認めた上で、「結果的に負けたことが無念です」と話した。

 3年で結果が出ず、自らで進退を決めたとされているが「監督にはなんとかもう1年やってもらえるように 僕たちもやったんですけど」とチーム運営に関して、困難が伴ったとした。

 その上で片岡氏はPL学園時代の盟友である立浪氏とともにチームの運営に関わった点に関しては「15歳で会った選手と54歳、55歳でまた同じユニホーム着てやれるということはなかなかプロ野球ではなかった」としながら、「だからこそ、何とかしたかったというのが本音ですね」とチーム再建を果たせなかったことに後悔をにじませた。

 立浪政権下では、現役ドラフトで獲得した細川成也が独り立ちを果たしたものの、なかなかほかの打線の軸が現れなかったことも響いた。

 指揮官として勝負を賭ける3年目シーズン、得点力アップに期待された中田は開幕戦で豪快なアーチを放つも、腰の不調などもあり、年間通してのパフォーマンスを残せず。

 自慢の投手陣においても開幕投手を任せた柳裕也が不振など、いくつもの"誤算"も重なった。4月には6連勝で一時単独首位にも立ったが、勝負の夏場に失速と追い詰められた。

 中日ひとすじでプレー、「ミスタードラゴンズ」の監督就任時は地元名古屋でも大きく歓迎された。しかし3年の在任中、チーム課題である得点力不足は解消できないまま、終わった。

 「宿題」は次に指揮を執る井上一樹監督に託された。モチベーターとして知られる同監督がどのような形でキャンプインから選手の背中を押していくのか。戦いぶりが注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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