ケガから復帰を果たした錦織圭が152キロのウイニングショットを叩き込み、アリーナにどよめきが起こった。崖っぷちの状況でも強気な攻めを見せた錦織に称賛が送られている。【映像】時速152キロの衝撃ウィナー(実際の様子) 2019年以来4年ぶり…

 ケガから復帰を果たした錦織圭が152キロのウイニングショットを叩き込み、アリーナにどよめきが起こった。崖っぷちの状況でも強気な攻めを見せた錦織に称賛が送られている。

【映像】時速152キロの衝撃ウィナー(実際の様子)

 2019年以来4年ぶりに全豪オープンの舞台に帰ってきた錦織は日本時間12日の1回戦で、予選勝者であるブラジルのチアゴ・モンテーロ(世界ランク106位)と対戦。序盤から相手にペースを握られると、2セット続けて落としてしまい崖っぷちに。迎えた第3セットの6ゲーム、錦織のウイニングショットが炸裂する。

 30-15とリードして迎えた錦織のサーブ。センターライン沿いに時速174キロのサーブを放つと、これをモンテーロがなんとか拾う。緩いボールをフォアハンドで逆のサイドに弾き返して、相手を揺さぶる。相手はこれにも食らいつくが、最後は錦織がまたもフォアハンドでストレートに叩き込んだ。中継のスピードガンでは152キロを計測。決まった瞬間にアリーナからは大きな歓声と拍手が起こった。

 解説の岩渕聡氏は「体に食い込んでくるボールだったと思いますが、よくかわしながらコントロールしましたね」とコメント。錦織の技術が詰まった打ち返しを称賛している。

 このゲームは錦織がキープに成功。その後もお互いにキープが続く中、第10ゲームは30-40でマッチポイントまで追い詰められたが、そこから一気に逆転。第4セット以降は集中力を欠くモンテーロを尻目に、安定した試合運びを見せた錦織が逆転勝利を飾った。

 2回戦に勝ち進んだ錦織は、日本時間15日に次戦を戦う。対戦相手は世界ランキング11位で、第12シードのトミー・ポール(米国)。過去に1度対戦しており、2017年に行われたシティ・オープン(米ワシントンDC)準々決勝では、錦織が逆転勝利した相手となる。
(ABEMA/WOWSPO/全豪オープンテニス2025)