今季フルフィールドの初戦となった「ソニーオープン」には、昨年の予選会で出場権を獲得した金谷拓実や、下部ツアーから這い上がった大西魁斗など新たな顔ぶれが出揃った。現場では「あけましておめでとう」と年始の挨拶が飛び交っていた。年明けの現場では…
今季フルフィールドの初戦となった「ソニーオープン」には、昨年の予選会で出場権を獲得した金谷拓実や、下部ツアーから這い上がった大西魁斗など新たな顔ぶれが出揃った。現場では「あけましておめでとう」と年始の挨拶が飛び交っていた。
年明けの現場では、例年新しいルールが導入される。今年も報道で取り上げられるほどではない、ちょっとした変化があった。
選手や関係者はツアーから入場許可証である“クレデンシャル”が発行される。ルール委員などのツアースタッフや報道関係者、メーカーのレップ、キャディ、ボランティアなど、会場にいる一般ギャラリー以外の人は必ず持っているものだ。
クレデンシャルを大きく二つに分けると、大会ごとに発行されるものと、ツアーが直接発行する年間パスがある。メディアパスにも年間と大会ごとの2種類あるが、年間パス発行の基準はちょっと複雑なので、ここでは説明を省略したい。ちなみに、筆者は各大会発行のパスを毎試合もらって取材をしている。
「ちょっとした変化」はプレーヤーに関係する人たちの年間パスにあった。選手のマネジャーに発行される年間パスが今年から有料になり、年間500ドルを支払うことになったという。昨年までは無料だったが、有料になった代わりに、選手と同じクラブハウス内で食事ができる特典がついたそうだ。
また、こちらも昨年までは無料だった、コーチやトレーナーなどの「プレーヤーサポート」というカテゴリーのクレデンシャルも、一人375ドルが徴収されるようになった。ただし、プレーヤーサポートはクラブハウス内の食事はできない。メディアのクレデンシャルは、これまで通り無料ではあるが、こちらも有料化される日は近いかもしれない。
世の中はインフレ経済が進行中。PGAツアーもその流れには抗えない、ということなのだろう。(JJ田辺カメラマン)