大逆転のターニングポイントは驚異の粘りと攻めの姿勢だった。元世界ランキング4位で現在74位の錦織圭が、全豪オープンの1回戦で4時間に渡る死闘に勝利した。マッチポイントをかけられた状況で貫いた攻めの姿勢をファンたちが称賛している。【映像】崖…
大逆転のターニングポイントは驚異の粘りと攻めの姿勢だった。元世界ランキング4位で現在74位の錦織圭が、全豪オープンの1回戦で4時間に渡る死闘に勝利した。マッチポイントをかけられた状況で貫いた攻めの姿勢をファンたちが称賛している。
度重なる怪我から復帰した錦織が、2021年以来4年ぶり11回目となる全豪オープンに出場した。初戦で顔を合わせたのは、予選勝者であるブラジルのチアゴ・モンテーロ(世界ランク106位)。試合では、モンテーロの力強いストロークを前に錦織が圧倒される。第1セットは4ー6、第2セットは6ー7でモンテーロに取られると、第3セットもゲームカウント4ー5と劣勢に。第10ゲームは30ー40でいよいよマッチポイントとなった。
崖っぷちの錦織。ふっと息を吐いて放った強烈なサーブを打ち込むと、相手のリターンは力なく、錦織はジャンプしながらのバックハンド“ジャックナイフ”で一気にネット際まで走り、相手のリターンを再びバックハンドで返し左右に揺さぶる。モンテーロがギリギリでボールを拾い、錦織の後方へのロブショットを放つが、わずかにラインオーバー。勝負に出た錦織がもぎ取ったデュースだった。
このシーンは全豪オープンの公式『X』でも取り上げられており、ファンたちは「なぜ彼が最強の選手の一人であるかを示している」「素晴らしい粘り試合」「このシーンがこのゲームの焦点でした」「マッチポイントでジャックナイフ付きのサーブ&ボレー。この場面じゃ流石にリスクしか選択できないけれど、忠実にできるからやっぱり凄いと思う」「マッチポイントでジャックナイフやってボレーやったら俺ならちびっちゃうよ、、、、」「このポイントの間ずっと心臓止まりそうだった」など、さまざまな声が寄せられた。
錦織は続く第11ゲームでブレイクに成功し、第12ゲームはキープしてようやく1セットを奪い返す。すると第4セットも6ー2で取り、最後は集中力が切れた相手に6ー3とし、最終セット3ー2で大逆転勝利を収めた。
(ABEMA/WOWSPO/全豪オープンテニス2025)