頂点まであと一歩届かなかった流通経済大柏(千葉)のキャプテン、DF奈須琉世が試合を振り返った。 13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝で流通経済大柏と前橋育英(群馬)が対戦。12分にMF亀田歩夢のゴールで先制するも、31分に追い…
頂点まであと一歩届かなかった流通経済大柏(千葉)のキャプテン、DF奈須琉世が試合を振り返った。
13日、第103回全国高校サッカー選手権大会の決勝で流通経済大柏と前橋育英(群馬)が対戦。12分にMF亀田歩夢のゴールで先制するも、31分に追いつかれて90分を終える。
延長戦でも決着はつかず、PK戦に突入。ここでも互いに10人目まで蹴り合う激闘を繰り広げたが、惜しくも8-9で敗れた。
DF佐藤夢真とのダブルキャプテンでチームを引っ張ってきた奈須は、「すごく悔しいですけど、フルタイム含めてゲーム自体は1対1なので。PKで負けましたけど」と結果や内容に言及。同点ゴールを悔いている。
「前半から自分たちの良さをもっと出していければ良かったと思います。後半とか延長戦は修正できたところはありましたが、こういう大舞台というのは1つのチャンスを決められるか決めきれないかの勝負だと思いますし、守備陣としてはそこをやらせないというところを本当に徹底しなければなと改めて思いました」
「いつもの自分たちらしさがただ出せていなかっただけという。前橋育英さんもすごくテクニカルなチームで、ポゼッションもうまかった。いつもの自分たちの強度だったら外されないところがあったと思いますし、個のところで突破だったりもされなかったと思います」
「失点シーンに関して言うと、クロスボールのところでもっとタイトに行けたりとか、いつもは中のマーキングをしっかりできていると思う。やはりボールウォッチャーになりつつあったというか、視野がどんどん狭くなって、前のことしか考えていないというのがあった。反省点を挙げればいっぱいありますけど、大きく挙げてそれかなと思います」
「前線の選手がすごくセットプレーを多く取ってくれたなかで、自分が決めきれなかったことも反省点です。試合中にずっと言っていましたが、後ろは俺たちがやるから前は存分に暴れて楽しんでくれと伝えたので、本当に楽しそうに伸び伸びとやっていましたし、後ろから見ていてもすごく気持ち良かったので、悔いはないです」
一方で、この3年間には誇り。榎本雅大監督が求めることをピッチ内外で体現できたと振り返った。
「流経らしく最後の最後まで。表彰式が終わった後も見てくれている人に勇気を与えることであったり、そういうところでも、人として、パーソナリティの部分でこだわってやってきた。榎本監督もそういう高いレベルを自分たちにぶつけてくれていたので、悔しいですけど後悔は本当に全くないです」
「本当に流経でサッカーできたことが自分の中で幸せだなと感じましたし、ここまでやってきたチームメイトであったり、支えてくれたすべての人に本当に感謝したいなと思います」
また、卒業後は流通経済大学に進学。相棒の佐藤は指導者の道を進むという話もあるが、再びの共闘を望んでいる。
「(佐藤とは)お互いが助け合ったり、声掛け合って、本当に一番やりやすいというか。自分が出たところのスペースを埋めてくれたり、逆に彼が出たスペースを自分がカバーするところは、本当に良い連携がずっと出ていた。なので、失点したことが本当に悔しくて。彼も悔しいと思いますけど」
「彼と3年間やってきて、今年途中からですけどタッグを組んだ。ダブルキャプテン、2センターバックというのはそうそうないと思いますし、こういう経験をさせてくれて本当にありがとうと伝えてもらった。自分もありがとうと言った」
「ここで日本一を獲れなかったので、次は大学で日本一を獲るしかないと思う。もう一回彼と。大学でキャプテンをやれるかはわからないですけど、自分はやりたい気持ちはあるので、本当に彼とサッカーはしたいなと思います」
【動画】PK戦までもつれた死闘…流経大柏vs前橋育英 ハイライト
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