絶対王者として君臨するフェルスタッペン。まだまだ王朝は続きそうだが…(C)Getty Images 2025年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1史上2人目となる、ドライバーズタイトル5連覇という偉業に挑む。昨年は主要スタッフの離…

絶対王者として君臨するフェルスタッペン。まだまだ王朝は続きそうだが…(C)Getty Images

 2025年、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはF1史上2人目となる、ドライバーズタイトル5連覇という偉業に挑む。昨年は主要スタッフの離脱の影響から後半戦は苦戦を強いられながらも、最終盤で2勝を挙げるなど王者としての底力を示し、4連覇を成し遂げた。新シーズンでも、フェルスタッペンが中心となり上位争いが繰り広げられることが有力視されている。

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 昨年はマシン開発の遅れから優勝を逃すグランプリも少なくなかったものの、27歳のチャンピオンは現在が全盛期の真っ只中であり、2025年もタイトル獲得の最右翼であることは間違いない。そして、その強さから今後も長く「王朝」が続いていくものと見込まれる一方で、海外メディアではフェルスタッペンの将来についても、様々な可能性が論じられているようだ。

 英メディア『F1 OVERSTEER』が現地時間1月12日、フェルスタッペンの今後の去就を占う特集記事を配信。同メディアは、「フェルスタッペンのレッドブルとの契約は2028年末まで続くが、他のチームはすでに彼を獲得することを狙っている」と記すなど、王者をめぐるF1界の未来の動きを予見している。

 だが続けて、「しかし、オランダ人ドライバーにとって魅力的な選択肢が今後数年間で出てくる可能性がある。それは引退だ」と主張。これまでも、フェルスタッペン本人が近い将来での引退を示唆してきた経緯を踏まえ、「フェルスタッペンは、いつまでもF1でレースをしたいとは思っておらず、ルイス・ハミルトンやフェルナンド・アロンソのように長く現役を続けることはまずないだろう」と指摘している。

 またトピックでは、2016年にワールドチャンピオンに輝くもそのシーズン限りで引退を表明した、ニコ・ロズベルグ氏のコメントを掲載。イタリアメディア『La Gazzetta dello Sport』でのインタビューにおいて、フェルスタッペンの進退について問われており、「(早期での引退の)可能性はある。マックスはこの若さでこれまでに非常に多くのことを成し遂げている」と語ったという。

 さらにロズベルグ氏は、「F1の激務は、精神的にも肉体的にも大きな影響を及ぼす。もし彼が自分の目標を達成し、人生で他のことを求めたいと思うなら、その選択は理解できる」とも述べており、トップカテゴリーからの“退き際”についての見解を示している。

 もちろん、まだフェルスタッペンがF1界を去る意思を表したわけではない。だが、頂点に君臨し続けているが故、そのキャリアには多くの人々からの関心が向けられるとも言えるだろう。果たして、絶対王者は自身の未来像をどのように描きながら、新たな戦いに臨むのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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