メッツにとって千賀の復活は欠かせないものだ(C)Getty Images 今オフ、FA市場でフアン・ソトの争奪戦を制するなど、大型補強により注目の的となっているメッツ。球界屈指のスラッガーが加わり破壊力を増した打線は、新シーズンでも見どころ…

 

メッツにとって千賀の復活は欠かせないものだ(C)Getty Images

 

 今オフ、FA市場でフアン・ソトの争奪戦を制するなど、大型補強により注目の的となっているメッツ。球界屈指のスラッガーが加わり破壊力を増した打線は、新シーズンでも見どころのひとつとなることは間違いないだろう。

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 だがその一方で、先発投手に関しては地元メディアよりネガティブな話題が伝えられている。ニューヨークのスポーツサイト『EMPIRE SPORTS MEDIA』は現地時間1月12日、「メッツの先発ローテーションは崩壊の危機に瀕している」というショッキングなタイトルの記事を配信し、新シーズンにおける不安要素を指摘している。

 同メディアは、現時点でのメッツの先発ローテーションについて、「実績ある安定性ではなく潜在能力に依存して成り立っている」と評しており、2025年の先発要員として見込まれる、千賀滉大や新加入のクレイ・ホームズ、フランキー・モンタスの名前を挙げ、「リスクが多く、再生を目指す投手が多い」などと印象を綴っている。

 その上で、昨年は故障によりほぼ棒に振る結果となった千賀について言及。「真のエースとしての可能性を持つ唯一の存在」とポテンシャルやスキルの高さを称えながらも、「しかし健康面が大きな問題だ」と主張。さらに、12勝をマークしたルーキーシーズンを振り返りながら、「メッツは2023年の姿を取り戻せると信じているものの、それはかなりのリスクを伴う賭けに等しい」などと見解を示している。

 さらに、今オフに加わった両投手に関しても、ホームズが先発転向のシーズンとなることや、モンタスも近年の成績が安定していないと指摘し、同メディアは、「優勝を目指すチームとして、このローテーションはあまりにも不安定だ」と評価。また、その他の投手にも先発陣の支柱となり得る絶対的な存在が見当たらないとして、「このローテーションは堅固な『要塞』とは程遠く、少しの衝撃で崩れ去りそうな不安定な構造に映る」などと訴えている。

 千賀のピッチングも含め、現段階において大きな不安要素と捉えられているメッツ先発投手陣。開幕以降のパフォーマンスが地元メディアの予想を覆すものになることを願うばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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