西舘は今季、先発陣の一角を占めることができるか(C)産経新聞社 今オフ、巨人の積極補強が話題を集めた。中日からは最強守護神のライデル・マルティネスを獲得。バッテリーではソフトバンクから甲斐拓也も獲得。扇の要の充実もはかった。【関連記事】石川…
西舘は今季、先発陣の一角を占めることができるか(C)産経新聞社
今オフ、巨人の積極補強が話題を集めた。中日からは最強守護神のライデル・マルティネスを獲得。バッテリーではソフトバンクから甲斐拓也も獲得。扇の要の充実もはかった。
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ほかにも投手陣においては日米通算197勝とベテランの田中将大、新外国人野手にはエンゼルス時代に大谷翔平と同僚として戦い、3Aでトリプルスリーも達成した左の強打者候補トレイ・キャベッジ獲得と様々な特色を持った選手がそろう中で、注目されるのは「菅野の15勝」だ。
菅野智之が2024年シーズンにマークした15勝の穴をいかに先発陣が埋めていくかは、リーグ連覇を目指すチームにおいても大きな課題となる。
阿部慎之助監督が求めているのは若い投手陣の飛躍した姿だった。15勝を一人で埋めるとなると厳しいが、複数の選手で埋めてほしいと方針を示している。
先発候補として赤星優志、又木鉄平、平内龍太、横川凱、伊藤優輔、堀田賢慎、京本真らの名前があがる中、注目されているのは先発として改めて2年目シーズンにチャレンジする西舘勇陽にもある。
西舘といえば、ルーキーイヤーとなった昨季は手薄だったブルペンの一員として存在感を発揮した。6月下旬までに19ホールドをマークするなど、チームを支えた。その後、ファーム落ちとなってからは先発として再調整を進めた。
再昇格となり、1軍初先発となった8月23日の中日戦(東京ドーム)では5回6安打4失点と勝ち星つかず。ルーキーイヤーは28試合に登板し、1勝3敗、1セーブ、20ホールド、防御率3.82に終わった。
オフにはプエルトリコのウインターリーグにも派遣され、腕を磨いたが先発として本格挑戦する2025シーズンで勇姿を見せられるか、注目される。
また西舘といえば当初は「高速クイック」も話題を呼んだが、こちらも久保康生巡回コーチの助言なども受け、足をあげ、より球持ち良く、長い回を投げられるフォーム定着を目指している。
すでに開幕ローテには昨年ノーヒットノーランも達成した戸郷翔征、2年連続2桁勝利をあげた山崎伊織、左腕ではフォスター・グリフィン、昨季キャリアハイの8勝をマークした井上温大などが想定される中、右の本格派として飛躍が期待される西舘が顔ぶれに加わるとなれば、チームを前に進める大きな力となることは間違いない。
2月1日のキャンプインから始まるし烈な先発ローテ争い、背番号17の躍動した姿を楽しみにしたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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