◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 最終日(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)前半9番、イーグルパットを沈めた松山英樹は大歓声を浴びた。大会開幕前から、2週連続優勝がかかる22年大会覇者をひと目見ようとハワイ…
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 最終日(12日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
前半9番、イーグルパットを沈めた松山英樹は大歓声を浴びた。大会開幕前から、2週連続優勝がかかる22年大会覇者をひと目見ようとハワイ在住の日本人など多くのギャラリーがかけつけ、ロープ付近を埋め尽くし、17番の右サイドに設置された橋は松山の移動に伴い、大渋滞となるほどだった。
トップと6打差の7アンダー29位から出た松山は前半4番で3パットのボギーを先行したが、6番で4m弱、8番で約7mを沈めて2バーディを奪った。絶対に伸ばしたい9番(パー5)は1Wでフェアウェイをとらえ、5Wで2オン、7mのイーグルパットを流し込んだ。
サンデーバックナインは“5打差逆転”を演じた22年大会のようにはいかなかった。14番でガードバンカーから寄せてパー。15番でボギー、16番でバーディ、17番でボギーと出入りが激しく、伸ばしきれなかった。それでも、最終18番(パー5)で再び存在感を見せつける。緻密な計算のもと、ティマークから2クラブ下がって打った1Wショットをフェアウェイ右サイドに置き、ピンまで183ydから8Iでピン左手前4.5mへ。この日2個目のイーグルで締めくくって、大ギャラリーを喜ばせた。
PGAツアー記録の通算35アンダーで優勝した前週「ザ・セントリー」と比べ、パットの状態は「悪くはなっていない。入るか、入らないか」と紙一重。今週のグリーンは芝目が強いバミューダ芝で、狙い通りに転がってくれないこともあった。通算11アンダー16位フィニッシュは、大会最注目選手として“最低限”の役割を果たした結果だろう。
次戦は22日開幕「ファーマーズインシュランスオープン」(カリフォルニア州トリーパインズGC サウスコース)を予定。松山は「パットが入って期待に応えられるなら、毎回そういうプレーができるように頑張りたい。残念な結果ですけど、また次につなげていけたらいいなと思います」と話した。(ハワイ州ホノルル/石井操)