柳田を何番の置くかは焦点のひとつだろう(C)産経新聞社 2025年のプロ野球は3月28日にセ・パ同時開幕。今年はどんなドラマが待っているのか、一足早く“妄想”開幕オーダーを考えてみたい。今回はソフトバンク編だ(※選手データは1月11日現在の…

柳田を何番の置くかは焦点のひとつだろう(C)産経新聞社

 2025年のプロ野球は3月28日にセ・パ同時開幕。今年はどんなドラマが待っているのか、一足早く“妄想”開幕オーダーを考えてみたい。今回はソフトバンク編だ(※選手データは1月11日現在のもの)。

 小久保裕紀監督1年目のシーズンで91勝を挙げ、2位に13.5ゲーム差をつけての独走Vを成し遂げた24年。チームの顔・柳田悠岐の故障離脱こそあったものの、FAでやってきた山川穂高が本塁打&打点の二冠を獲得。近藤健介はリーグ唯一の3割打者としてMVPに輝いた。唯一の不覚は日本シリーズでDeNAの下剋上を許したこと。今季は交流戦も含め、完全優勝を狙いたい。

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 開幕戦はロッテとのホームゲーム。相手は未確定だが、小島和哉や種市篤暉、昨季までソフトバンクの一員だった石川柊太あたりが開幕投手になるだろう。

 それを踏まえて、現段階の“妄想”開幕オーダーは下記の通りだ。
(中)周東佑京
(遊)今宮健太
(右)近藤健介
(一)山川穂高
(左)柳田悠岐
(三)栗原陵矢
(指)正木智也
(捕)海野隆司
(二)牧原大成
(投)有原航平

 大きな注目点は2つ。「甲斐拓也の後釜」と「柳田の左翼コンバート」だ。

 長年にわたり扇の要を務めてきた甲斐が、FAにより巨人に移籍。正直、ベストナイン3度&ゴールデン・グラブ賞7度の大捕手の穴は、そうそう埋まるものではない。それでも誰かが守らないといけないわけで、今季は試合で使いながら「ポスト甲斐」を探すことになるのだろう。

 今回は海野をスタメンに抜擢した。昨季は51試合でマスクを被り、2番手捕手の座を掴んでいた。強肩ぶりを含めディフェンス能力は高いだけに、守りからチームを盛り立てていきたい。

 他方、「超人」で鳴らしてきた柳田も今年の10月で37歳。和田毅の引退でチーム最年長となった。

 昨季は右太もも裏の故障で4か月ほど不在となり、小久保監督からは「打撃への専念」を頭に入れた上でコンバートを打診している。報道によると、本人も前向きに捉えているようで、新しい柳田像を作っていくことだろう。なお、これまで左翼を守っていた近藤が右翼に移ることも内定している。

 それ以外の野手陣は概ね昨季のベストメンバーに準じている。4番・山川はいの一番に決定。近藤を上位で使いたい意図もあり、栗原を6番に下げたものの、ここは柳田を含め流動的にしても良い。DHは正木を置いているが、ベテラン・中村晃や未完の大器・リチャードをはじめ、多くの実力者が控えている。

 開幕投手には有原を指名済み。昨季も開幕戦で先発し、勝利投手に。そのままの勢いでリーグ最多の14勝を挙げた。自身4度目の大役もしっかり務め上げるはずだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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