テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は12日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク74位の錦織圭が予選勝者で同106位のT・モンテイロ(ブラジル)を4-6, 6-7 (4-7), 7-5, 6-2…

テニスの全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)は12日、男子シングルス1回戦が行われ、世界ランク74位の錦織圭が予選勝者で同106位のT・モンテイロ(ブラジル)を4-6, 6-7 (4-7), 7-5, 6-2, 6-3の逆転で下し、6年ぶり9度目の初戦突破を果たした。試合後の会見では5セットマッチと3セットマッチの違いについても語った。
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35歳で元世界ランク4位の錦織が同大会に出場するのは4年ぶり11度目。過去4度ベスト8に進出している。
2025年シーズン開幕戦の中国銀行・香港・テニスオープン(中国/香港、ハード、ATP250)に出場し準優勝を飾った錦織は、6日に更新されたATP世界ランキングで順位を32上げ74位とし、約2年7ヵ月ぶりにトップ100に返り咲いて今大会を迎えた。
30歳のモンテイロとの顔合わせとなった1回戦の第1セット、錦織は第5ゲームでミスが重なりブレークポイントを握られると、最後は相手のドロップショットに揺さぶられ先にブレークを許す。その後ブレークバックを果たせず、先行される。
第2セット、両者キープを重ね迎えた終盤の第12ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを2本握るもこれをものにできず。タイブレークで錦織は痛恨のスマッシュミスを犯すなどで2度のミニブレークを許し、このセットも落として崖っぷちに立たされる。
第3セット、後がなくなった錦織は第1ゲームで7度のブレークポイントを握るも、これを全てしのがれる。第10ゲームでは相手に2本のマッチポイントを握られたがこれをしのぐと、直後の第11ゲームでこの試合初のブレークに成功し1セットを返した。
第4セット、錦織は第3ゲームでブレークポイントを握ると、最後はフォアハンドのウィナーを決め先にブレークを果たす。第5ゲームでもブレークを奪うと、このゲーム終了後にモンテイロが左脚の治療のためにメディカルタイムアウトを取得。試合再開後も錦織は流れを渡さずキープを続け、2セットダウンの状況から2セットオールに追いつく。
迎えたファイナルセット、錦織は第3ゲームでブレークポイントを握ると、鋭いリターンでモンテイロのミスを誘い先にブレークに成功。このリードを最後まで守り切り、大逆転で4時間を超える死闘を制した。
錦織は四大大会シングルスなどの5セットマッチにおいて、ファイナルセットまでもつれた際に29勝8敗と勝率78パーセントを記録。全豪オープンに限れば8勝1敗としている。
試合後の会見では3セットマッチと5セットマッチの違いについて明かした。
「体力的には確実に3の方が楽ですけど、実力差が出るのは5セットなので、どっちを取るかですね。3セットだと大物狩りがしやすいというのもあります。5セットだと体力メンタルすべてが強くないと勝てない。でも僕はどうしても5セットやっちゃうので(笑)。3セットの方が合っているのかなと思います」
死闘を潜り抜けた錦織は2日間挟み、2回戦に臨むことに。次戦は第12シードのT・ポール(アメリカ)と世界ランク64位のC・オコネル(オーストラリア)の勝者と対戦する。
「2日間はありがたいですね。(1回戦を)3セットで勝てれば良かったですし、悔やむポイントは1、2セット目もありますけど、相手のプレーも称えたい気持ちも同時にあります。5セットいっちゃったなというよりはぎりぎり残った感が強いので、しっかりリカバリーしてあとは回復に任せたいです」
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