パリ五輪が行われた2024年に盛り上がりを見せた卓球界は新たな年を迎えており、28年のロサンゼルス五輪に向けた戦いも始まっていく。熾烈な争いが予想される女子卓球界で、次の世代を背負う存在として注目が集まるのが2004年生まれの選手たちである…
パリ五輪が行われた2024年に盛り上がりを見せた卓球界は新たな年を迎えており、28年のロサンゼルス五輪に向けた戦いも始まっていく。熾烈な争いが予想される女子卓球界で、次の世代を背負う存在として注目が集まるのが2004年生まれの選手たちである。
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■近年は張本美和も世界トップに成長
東京五輪からパリ五輪にかけての選考争いで、上位を独占したのが黄金世代と呼ばれる2000年生まれの選手たち。早田ひな(日本生命)は新たなエースとして台頭し、五輪ではシングルスで銅メダル、団体で銀メダルを獲得。平野美宇(木下グループ)、伊藤美誠(スターツ)もそれぞれ五輪2大会連続でメダルを獲得しており、熾烈を極める女子卓球界のなかで中心を担っている。
早田、平野らに加えて、16歳の張本美和(木下グループ)が世界トップ選手に成長を遂げるなか、次の五輪に向けた逸材が揃うのが2004年生まれの選手たち。代表格と言えるのが木原美悠(木下グループ)で、パリ五輪でリザーブメンバーを務めた20歳はロス五輪に向けて有力候補のひとりである。
さらに、2024年の国際大会で飛躍を遂げたのが大藤沙月、横井咲桜(ミキハウス)の2選手で、大藤は10月の「WTTチャンピオンズモンペリエ」で優勝を果たすなど躍進し、世界ランキングを自己最高の7位まで上げ日本勢3番手。横井もシングルスでは37位まで順位を上げ、大藤と組むダブルスでは世界ランキング2位まで順位を上げ、日本屈指のペアとして名を高めようとしている。
また、昨年の全日本選手権で3位に入った赤江夏星(日本生命)は2022年のインターハイ制覇の実績を持ち、若手中心の構成で挑んだ昨年12月の「ITTF混合団体ワールドカップ」に出場するなど経験を積んでいる。早田、平野、伊藤が同世代でしのぎを削り世界トップに君臨するように、2004年世代でも競争力が高まることで、新たなエース候補が生まれる可能性がある。
すでに世界卓球でのメダル経験を持つなど、10代で実績を作ってきた木原に加え、大藤、横井といった選手たちも国際大会での活躍により飛躍を遂げようとしている。2004年生まれの選手たちがロス五輪に向けて中心を担えるかは注目が集まる。
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