今季初めてサッカーJ1に参戦するファジアーノ岡山は11日、岡山市北区で新体制を発表した。 J2参戦16季目の昨季、リーグ戦を5位で終え、プレーオフで4位のモンテディオ山形、6位のベガルタ仙台を破って昇格を決めた。 昨季の主力のうち、プレー…
今季初めてサッカーJ1に参戦するファジアーノ岡山は11日、岡山市北区で新体制を発表した。
J2参戦16季目の昨季、リーグ戦を5位で終え、プレーオフで4位のモンテディオ山形、6位のベガルタ仙台を破って昇格を決めた。
昨季の主力のうち、プレーオフで2試合連続得点を決めたMF本山遥がヴィッセル神戸に移籍したが、J2ベストイレブンに選ばれたGKスベンド・ブローダーセン、チーム最多の13得点を挙げたMF岩渕弘人らほとんどが残留。新戦力10人が加わった。
山田正道強化部長は「J1での経験や左利きといったチームに足りないものを埋める即戦力を選んだ」と補強のポイントを説明。浦和レッズなどで192試合に出場、日本代表歴もあるMF江坂任(あたる)は「ゴールにつながるプレーで一つでも多くの勝利に貢献したい」。昨季の柏レイソルなどで158試合の経験があるDF立田悠悟は「J1はプレーの速さや強度が違うが、岡山の強度は十分通用すると思う」と話した。
また、年代別代表歴のある新人も獲得。U―23(23歳以下)代表歴があり流通経済大から加入したMF藤井海和は「ボールの奪取やこぼれ球の回収などで貢献したい」と抱負を語った。
4季目の指揮を執る木山隆之監督は「未知の領域に足を踏み込むので具体的な目標は無い。毎日の練習を成長の場にして試合にぶつけることを1年繰り返し、最終的にどこまで到達できるかに挑戦したい」と決意を語った。
この日は新ユニホームも発表された。ホームで着るフィールドプレーヤー用は両袖が白色になり、MF岩渕は「すごく清潔感があって(自分の)金髪が映える」と感想を述べた。GK用は蛍光イエローから濃紺に。GK川上康平は「去年までと全然違って高級感があり、かっこいい」と話した。
クラブは10日、今季のシーズンパス約6500枚が完売したと発表した。チームは19日から宮崎県でキャンプに入り、「JFE晴れの国スタジアム」と改称されるホーム(岡山市北区)で2月15日、昨季14位の京都サンガを迎えてJ1初戦に臨む。(大野宏)