第103回全国高校サッカー選手権大会は11日、国立競技場で準決勝があり、県代表の東福岡は前橋育英(群馬)に1―3で敗退した。2015年度以来9大会ぶりの決勝進出はならなかった。 「後悔の大きい大会になった」。FW伊波樹生選手(3年)は終了…
第103回全国高校サッカー選手権大会は11日、国立競技場で準決勝があり、県代表の東福岡は前橋育英(群馬)に1―3で敗退した。2015年度以来9大会ぶりの決勝進出はならなかった。
「後悔の大きい大会になった」。FW伊波樹生選手(3年)は終了後、悔しさをかみ締めた。「自分のメンタルの弱さが出た試合だった」。FWとしての役割を果たせなかったと、自分を責めた。
前半は思い通りの展開だった。11分、右サイドを走り抜けた塩崎響選手(3年)からのクロスをすばやく押し込み、先取点を決めた。塩崎選手のもとに駆け寄ると大きくジャンプし、喜びを爆発させた。
後半は一気に追い上げられる展開となった。前橋育英は3分、佐藤耕太選手(3年)が左サイドでこぼれ球を奪うとそのままゴールへ突進しシュート。東福岡の「赤い壁」が破られ、今大会4試合連続無失点が途絶えた瞬間だった。6分後には再び佐藤選手に2点目を決められ、13分にも3点目を許した。
今大会までは思い通りの結果が出せず、つらい時期が続いた。22年と23年の県大会では予選敗退。プレミアリーグでは8位につけたものの、22試合の結果は25得点に対し28失点と得失点差がマイナスだった。
伊波選手は先取点の場面について「監督があそこを狙っていけと言っていたところに走り込めた。クロスを合わせられた」と語った。「3年間を振り返ると、これ以上できたのか、ほかにももっとできたのではないか、とも思う」。そう話し、国立競技場を後にした。(山本達洋)