1月11日、川崎フロンターレの選手・スタッフが川崎大師平間寺で必勝祈願を行った。また、商店街のあいさつ回りも行っている。 今季から長谷部茂利監督が新たにチームを率いるなど、変革を迎える川崎。昨季から選手の入れ替わりは多くないものの、監督に…

 1月11日、川崎フロンターレの選手・スタッフが川崎大師平間寺で必勝祈願を行った。また、商店街のあいさつ回りも行っている。

 今季から長谷部茂利監督が新たにチームを率いるなど、変革を迎える川崎。昨季から選手の入れ替わりは多くないものの、監督に加えてコーチやスタッフに大きな変動が。そんな心機一転で挑む新シーズンを前に、恒例となっている必勝祈願で護摩祈禱を受けた。
 同寺で取材に応じた長谷部茂利監督は護摩祈禱を受けた際の気持ちを聞かれ、「選手・スタッフの健康」を願ったとした。「それがあってプレー・練習ができますし、それと、サポーターの期待に応えようという気持ちが実るようにとお祈りしました」と振り返る。
 チームは14日から沖縄キャンプに入るが、それに向けて「キャンプで自分たちのスタイルというものを、さらに質高くプレーできるように確立できるようにしていきたい」と話したうえで、そのスタイルについては「攻撃的なスタイル、これが川崎フロンターレのスタイルで、フィロソフィーです。それを大事にして、質と強度が必要になります」と説明した。

■MF脇坂泰斗がMVPへ意気込み

 昨季までは必勝祈願と同じ日に選手全員が川崎市内の商店街でのあいさつ回りを行っていたものの、今季はそのあいさつ回りを10、11日の両日に実施。チームを半分に分けて、改めて市民と気持ちを一つにした。
 すでに10日に商店街を回っていたMF脇坂泰斗は、「温かく僕らを迎えてくれたので、さらに頑張ろうという気持ちにさせてもらえた」と笑顔を見せ、今季に向けては「Jリーグを奪還することが一つと、フロンターレが取ってない唯一のタイトルACLEも含めて、取れるもの全てを取る」とチームとしての目標を掲げる。
 さらに、個人としては「僕自身がさらに上に行くために必要なのはMVPだと思うので、そこを取るために個人としての結果が必要ですし、チームとしても結果が必要。そこを求めてやっていきたい」と、Jリーグでのトップ・オブ・トップを目指すと意気込んだ。
 長谷部監督は必勝祈願後にサッカー日本代表DF高井幸大とともに、川崎大師前の仲見世通りを訪問。商店にあいさつしていく中で、「とんとこ飴切り」で知られる地元の飴店『松屋総本店』で飴切りを体験。小気味いいリズムに合わせて見事な包丁さばきを見せた。

■午前中は時間を決めて練習

 この日、チームは午前中に川崎市内で練習を実施。午前9時30分から11時まで、麻生グラウンドで汗を流した。
 力を入れたのがポゼッションと守備の練習で、2つのグループに分けた選手たちに向けて長谷部監督の「切り替え、切り替え、切り替え!」の声がピッチの上に響いた。また、時間を決めたうえで全体練習後の個別練習も行われた。
 この日、ここまで体調不良で始動日などに参加できていなかった田邉秀斗がフルメニューを消化。また、大島僚太が練習冒頭からの部分合流となった。
(取材・文/中地拓也)

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