◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)昨年の「日本アマ」覇者で16歳の松山茉生(まお/福井工大福井高)は、通算8オーバー138位で予選落ちした。初日は残り1ホールを残し…
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
昨年の「日本アマ」覇者で16歳の松山茉生(まお/福井工大福井高)は、通算8オーバー138位で予選落ちした。初日は残り1ホールを残して日没サスペンデッドとなり、2日目に19ホールを消化。第1ラウンドは「76」、第2ラウンドは「72」でPGAツアーデビュー戦の幕を下ろした。
初日の出だしは会心のスタートだった。1Wで370yd飛ばし、セカンドショットでピン手前につけてバーディ発進。しかし、それ以降4番(パー3)まで3連続ボギー、7番(パー3)ではダブルボギーと、「バーディを獲って逆にフワフワした気持ちになっちゃって。緊張はあんまりしていなかったんですけど…」と悔しさをにじませる。
仕切り直した2日目、再開した18番(パー5)はバーディを奪った。「良い感じでスタートが切れたと思ったんですけど、2ラウンド目の出だし(10番)でボギーにして」と勢いに乗れぬ中、13番で不運に見舞われた。
右ラフから打った2打目がロストボールになった。「地面の何かに当たって上に跳ねたように見えたけど、近くにいた人から『木に当たった』って言われて。探したけど見つけられなくて打ち直した」。4打目はフェアウェイを捕らえ、5オン1パットのダブルボギーにしたが、ロストしたと思ったボールはガードバンカーにあったという。「(探す制限)時間ももうオーバーしていたし、自分のミス。ダブルボギーで抑えたけど、あまりいい流れではなく耐えていた。自分のゴルフはできずに終わっちゃった」という。
それでも、第1ラウンドのドライビングディスタンスは349.20ydで2位にランクするなど、世界のフィールドで底知れないポテンシャルを見せつけた。「この2日間、あんまり自分の持っている力は出せなかったんですけど、やっぱりPGAのすごさというか、壁を感じた。プレーする前と後では感覚が違って、気持ち的にも成長できたと思う」と16歳の言葉は力強い。
決勝ラウンドを観戦してから帰国し、その後は高校生活に集中する。直近の試合は高校ゴルフ連盟の全国大会で、日本ツアーは地元・愛知開催の5月「中日クラウンズ」(名古屋GC 和合C)に出場する予定。優勝者は海外メジャー「マスターズ」と「全英オープン」の出場権を獲得できる「アジアパシフィックアマチュアゴルフ選手権」(8月23日-26日/ドバイ)のフィールド入りも目指したい。「日本で経験を積んで、ここに戻ってきたい。リベンジしたい」とやる気をみなぎらせた。(ハワイ州ホノルル/石井操)