◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)今週、平田憲聖は「週末に進むこと」を最低限の目標にしてきた。1年前は1打差でクリアできなかった予選カットラインを、今年は遥か上の位…
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 2日目(10日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
今週、平田憲聖は「週末に進むこと」を最低限の目標にしてきた。1年前は1打差でクリアできなかった予選カットラインを、今年は遥か上の位置で乗り越えた。44位から出た第2ラウンドを8バーディ、1ボギーで回り、この日のベストスコア「63」で通算9アンダー。首位に1打差の3位に浮上し、「去年よりはすごく自信をもって今週は回れている」と確かな手ごたえを口にした。
初日の第1ラウンドは日没サスペンデッドにより3ホールを残して順延に。2日目は7番グリーン上から再開し、最終9番(パー5)でバーディを奪ったことが第2ラウンドの好プレーにもつながったという。
午前9時に第2ラウンドをティオフすると、出だしの1番から4番(パー3)まで4連続バーディを奪取。「初日から調子は悪い感じではなく、むしろスコアと自分の調子の感覚が合っていない感じ。それが少しかみ合ってくれたのかな」と分析した。
今季主戦場にする米下部コーンフェリーツアーの開幕を前に、目標とするレギュラーツアーでトップに迫っても心境に変化はなかったという。「風もちょっと吹いていたし、(順位を)気にしてもしょうがないかなって。バーディを獲れるようにマネジメントに集中した」と淡々とプレーを進めた。
昨年末に挑戦した米ツアーQスクールのファイナルステージ(最終予選会)は8位タイに終わった。目指していたPGAツアーカードは2打差で逃したものの、今週と同じバミューダ芝のコースで最終ラウンド「64」(パー70)を出せた成功体験も好プレーの支えになっている。「そういうのが自分にとっては自信になっている。今週はそれが生かせている」とうなずいた。
「海外選手のように飛ばないし、海外選手みたいなマネジメントはできない。自分にできる範囲で、得意な部分を残しながら自分の強みを生かしたプレーを残り2日間もできたらと思う」。予選2日間において、パットのスコア貢献度を示すストローク・ゲインド・パッティングは全体10位の「3.699」。フェアウェイキープ率も71.43%(20/28)で7位につける。開幕前の「自分のゴルフを忘れない」という誓いを、試合が始まってからも貫けている。
「良い位置で週末を迎えられるのはすごく楽しみな部分だし、でも、まだ半分。コースに対して自分のマネジメントをしっかりして。自分のゴルフを残り2日間できたら」。強調する“自分のゴルフ”で、果敢に力量をはかりにいく。(ハワイ州ホノルル/石井操)