2010年のバンクーバー五輪に出場した小塚崇彦さん(35)をコーチに招き、青森県八戸市で12月に開催したフィギュアスケート教室には、県内の小学生約70人が参加した。氷上で指導を受けた児童や、県内でスケートを楽しむ子どもたちへ、小塚さんがこ…

 2010年のバンクーバー五輪に出場した小塚崇彦さん(35)をコーチに招き、青森県八戸市で12月に開催したフィギュアスケート教室には、県内の小学生約70人が参加した。氷上で指導を受けた児童や、県内でスケートを楽しむ子どもたちへ、小塚さんがこのほど、メッセージを寄せた。当日の会場の様子とともに紹介する。

 ■小塚崇彦さんからのメッセージ

 フィギュアスケート教室に参加してくれた皆さん、ありがとうございました。たくさんの応募をいただいたので、惜しくも落選となってしまった人はごめんなさい。今年も開催しようと思っていますので、ぜひまた応募してください。

 この教室では、みんなで一つのプログラムを完成させて、観客席のみなさんに見てもらうことを目標にしています。

 東京や神奈川などでも同じ教室をやっていますが、青森のみなさんはスケート経験者が多く、全体の振り付けも華やかにできていたと思います。フィギュアスケートの醍醐(だいご)味ともいえる部分を体験してもらえたのではないでしょうか。

 小学生のみなさんには、フィギュアスケートはもちろん、色々なことにチャレンジしてもらいたいです。そのなかで、熱中できる好きなものを見つけられたら、ワクワクする時間が増えると思います。私にとってはそれがフィギュアスケートでした。

 私が小学生の時には、朝日新聞の「天声人語」を毎日読んでいました。文章のなかで大事だと思うところに線を引いて、筆者が何を言いたいのかを理解しようとしていました。難しい文章もありましたが、小学生でもチャレンジしたらできました。これもいい経験です。

 青森の皆さん、また機会があれば一緒に滑りましょう。氷の上で待っています!(伊藤唯行)

     ◇

 昨年12月8日、八戸市の「フラット八戸」で開催。同市や周辺市町村の小学2~4年生の児童約70人が参加した。

 初、中、上級の3グループに分かれ、小塚さんらコーチ陣から技術指導を受けた。最後には音楽に合わせて振り付けを行う「プログラム」も体験。全員で輪になり、見守る保護者たちに向けて華麗な演技を披露した。

 朝日新聞と、県内の朝日新聞販売所で作る青森県朝日会の主催。