NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25ディビジョン1 第4節(リーグ戦) カンファレンスB2025年1月12日(日)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)埼玉パナソニック…
NTTジャパンラグビー リーグワン 2024-25
ディビジョン1 第4節(リーグ戦) カンファレンスB
2025年1月12日(日)14:30 熊谷スポーツ文化公園ラグビー場 (埼玉県)
埼玉パナソニックワイルドナイツ vs 三重ホンダヒート
埼玉パナソニックワイルドナイツ(D1 カンファレンスB)
竹山晃暉選手。「自分は7年目になるので、攻守の両面でいろんなプレーができるところを見せて、チームをけん引していきたい」
埼玉パナソニックワイルドナイツ(以下、埼玉WK)の竹山晃暉が開幕から3試合連続でスタメン出場し、攻守に高いワークレートを発揮している。オフにオーストラリア留学を経験したプロ7年目の中堅プレーヤーは、今季を飛躍のシーズンにするため全身全霊で戦っていく。
見せ場を作ったのは第3節リコーブラックラムズ東京戦の前半11分だった。序盤に相手の流れになった状況で、山沢京平が敵陣オープンサイド深くにキックで展開。竹山はボールを猛然とチェイスし、相手のキャッチミスを誘うと、敵陣に転がるボールをそのまま抑えて今季初トライを決めてみせた。
「相手のミスもあったが、うまく落下地点に走り込むことができていた。開幕二戦までなかなかトライが取れていなかったので、素直にうれしい」
オフシーズンにはチームの支援によってオーストラリア・キャンベラに3カ月間のラグビー留学。ラグビーの本場のムードと文化を肌で感じた竹山は「毎日が充実していてあっという間の時間だった。最後は所属チームの仲間からも信頼してもらって『チームに残ってほしい』とも言ってもらえた。チャンスを与えてくれたワイルドナイツには感謝しかない」と振り返る。
英語でのコミュニケーションも手ごたえがあった。埼玉WKは、多くの外国籍選手が在籍するインターナショナルなクラブ。普段の練習からグラウンドにはスラング混じりの英語が飛び交うが、その経験が留学でも生きたという。竹山は「思った以上にコミュニケーションがとれて語学への意識も高まった。帰国後も、仲間のプレーをより深く理解するため英会話スクールを受講していた」と明かす。
アタックだけではなく広いエリアにアンテナを立てながら守備のバランスも保っている。「自分は7年目になるので、攻守の両面でいろんなプレーができるところを見せて、チームをけん引していきたいと考えている。マリカ(・コロインベテ)が戻ってくればチーム内競争がさらに激しくなるが、攻守の両面で自分のタスクを果たしていく」
竹山はリーグワン第4節・三重ホンダヒート戦のスタメンに開幕から4戦連続で名を連ねた。大相撲出身の父譲りの強靭なフィジカル、ラグビーへの飽くなき探究心を備えた男は、トライを重ねた先にあるリーグ制覇を成し遂げるために、熊谷スポーツ文化公園ラグビー場のフィールドに立ち続ける。
(伊藤 寿学)