過去2年間でやや物足りない成績に終始した吉田(左)は、アレナド(右)とのトレード案が提唱された。(C)Getty Images 大胆とも思えるトレード案が提唱された。現地時間1月9日に米スポーツメディア『Bleacher Report』のザ…

 

過去2年間でやや物足りない成績に終始した吉田(左)は、アレナド(右)とのトレード案が提唱された。(C)Getty Images

 

 大胆とも思えるトレード案が提唱された。現地時間1月9日に米スポーツメディア『Bleacher Report』のザカリー・ライマー記者は、今オフのトレードが有力視されているカージナルスのノーラン・アレナド獲得に向け、レッドソックスが吉田正尚を含んだパッケージで応じるべきと意見した。

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 実現するかは不透明だが、興味深いアイディアとは言える。現在レッドソックスとの5年総額9000万ドル(約110億円)で大型契約下にある吉田だが、過去2年でのMLB通算成績は打率.285、25本塁打、128打点、出塁率.343、OPS.764とまずまず。1年1500万ドル(約21億円)という決して安くはない年俸を考えると物足りなさは否めない。

 かたやアレナドは、10年連続ゴールドグラブ賞に輝いた大物内野手だが、近年は打撃成績が低迷。通算341本塁打を放ってきたパワーが鳴りを潜め、152試合に出場した昨季も今季は打率.272、16本塁打、71打点、OPS.719とやや精彩を欠いた。

 レッドソックスには、三塁手の絶対的なレギュラーであるラファエル・デバースがいるが、守備力に定評のあるアレナドの獲得がうまくいけば、守備負担の少ない一塁やDHへの本格的な配置転換が可能となる。

 一方でデバースがDHに回れば、吉田の出場機会への影響は避けられない。レッドソックスが三塁アレナド、一塁トリストン・カサス、DHデバースという布陣を軸とすれば、昨季にDHを主戦場としていた吉田の出場機会は激減する。

 ライマー記者は、レッドソックスが吉田に加えて、トッププロスペクトの一人であるヨエリン・セスペデスを含めたトレード案を「出すべき」と強調。その上で「レッドソックスが本当にアレナドを欲しがっているかどうかは不透明だが、もはや宇宙の力が『さあ、もうやれ』と言っているようなものだ」と断言している。

 吉田を放出してのアレナド獲得は、単純な戦力分析だけで見れば、レッドソックスにとって理想的な形ではある。果たして、今オフに大型トレードは実現するだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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