◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 初日(9日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)ティショットを左に曲げた6番、星野陸也はカート道の上に止まったボールをそのまま打った。救済を受けてもドロップした球がラフに沈んでしまう…

PGAツアーメンバーとしての初戦は緊張状態でのラウンドだった

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 初日(9日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)

ティショットを左に曲げた6番、星野陸也はカート道の上に止まったボールをそのまま打った。救済を受けてもドロップした球がラフに沈んでしまう可能性があり、右前方の木も邪魔になりそうな状況。「道路から打っちゃおうって。初めて道路から打ったかもしれない。緊張しました。ボールの行方よりクラブの方が気になった」。繊細に調整しているクラブがコンクリートで傷つかないか気が気でなかったと笑いつつ、しっかりグリーンを捉えたパーセーブに胸を張った。

スポット参戦の経験は豊富ながら、PGAツアーメンバーとしてのデビュー戦だった。「なんでか分からないけど緊張していました」と振り返る。前半からティショットが右に曲がり、8番では隣接する6番のグリーンに落として3オン2パットのボギーを喫した。「なんかよく分からない感じで、体の調子はいいけど曲がって。2019年に初出場してから4度目のプレーなんですけどね。今日はティショットがヤバかった」

カート道路から「初めて打ったかも」

何とか5バーディ、5ボギーの「70」で踏みとどまれたのは、28パットにまとめたグリーン上によるところが大きい。特に4番で11m、7番で14mと長い距離を沈めてバーディ。「(前回出場した)3年前と比べて、打った瞬間の打ち出しが気にならなくなった」。過去2シーズンのDPワールドツアー(欧州ツアー)であらゆるコースを回り、微妙な芝目を気にしすぎることなく、自然体で打てるようになった。

「最初の頃は芝目を深く読んでいたけど、DPツアーでもまれた。打ち出しを気にすると、距離感を出すのが難しかったりするけど、きょうはイメージが出ました」。世界中を飛び回った日々が、間違いなく成長につながっていると実感できたのがうれしい。

海に面した後半17番(パー3)では強いフォローの風を読み切ってPWでピンそばにつけるバーディ。ティショットを右に曲げた18番(パー5)も、3打目のアプローチでピンそばに寄せて2連続バーディで締めくくった。予選通過圏外とはいえ、首位と6打差。2日目次第で上位を追っていけるポジションだ。「3アンダーぐらい出したかったけど、このティショットではダメ。ご飯を食べて、練習して修正します」と挽回を誓った。(ハワイ州ホノルル/石井操)