大谷を23年のトレード期限で残留させたことがエンゼルスの最悪なミスだと米記者が指摘した(C)Getty Images 米スポーツ専門局『ESPN』が現地時間1月9日(日本時間10日)、「2020年以降のMLB各チームの最悪なミスランキング」…

大谷を23年のトレード期限で残留させたことがエンゼルスの最悪なミスだと米記者が指摘した(C)Getty Images

 米スポーツ専門局『ESPN』が現地時間1月9日(日本時間10日)、「2020年以降のMLB各チームの最悪なミスランキング」を発表。昨季は球団ワーストの99敗を記録し、低迷中のエンゼルスが1位にランクインした。

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 同局のデビッド・ショーンフィールド記者は記事の中で「トッププロスペクトはMLBの金貨であり、絶望的な状況でのみ手放される。しかし、それでも間違いは起きている。悪いトレード、悪い契約、プレーオフでの悪い決断などだ」と記している。

 1位にしたエンゼルスについては、2023年のトレード期限に大谷翔平を残留させたことが大きなミスであったと指摘した。

 「(エンゼルスのオーナー)アルテ・モレノ氏は、オオタニをトレードで放出したオーナーとして知られたくなかった。その代わり、オオタニ(とマイク・トラウト)を擁して勝利できなかったオーナーとして名を残すことになるだろう。モレノ氏は、トレード期限の決定はファンにとって最善の策だったと正当化するだろう」と伝えている。

 「(2023年)7月26日、エンゼルスがオオタニのトレードを断念したとの情報が漏れたとき、首位とのゲーム差は7だった。(米野球データサイト)『FanGraphs』によると、プレーオフ進出の可能性は16.7%で、運が良ければワイルドカードを獲得できるかもしれない。オオタニはまだ肘を痛めてはいなかったことを思い出してほしい。彼ならば、エンゼルスは有望選手という大きなリターンを得ることができ、2015年以降勝ち越しのない球団を立て直すチャンスを得ることができただろう。そしてエンゼルスは、シーズン終了後にオオタニと再契約する見込みはほとんどないと思われていたが、決断は下された。彼らはオオタニを残留させた」と、振り返っている。

 大谷は18年から23年まで6年間エンゼルスに在籍したが、プレーオフ出場がなかった。大谷をトレードに出さず残留させたにも関わらず、23年オフにはドジャースに移籍した。結果、大谷は自身初のワールドシリーズ出場を果たし、世界一を成し遂げている。エンゼルスにとって“最悪”なミスだったと同記者は伝えている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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