ブルージェイズと年俸調停をしたゲレーロJr.。(C)Getty Images FAイヤーを前に大型契約を締結した。現地時間1月9日に、MLBは年俸調停の権利を持つ選手と所属球団が希望額を提出する期限を迎え、ブルージェイズのブラディミール・ゲ…

ブルージェイズと年俸調停をしたゲレーロJr.。(C)Getty Images

 FAイヤーを前に大型契約を締結した。現地時間1月9日に、MLBは年俸調停の権利を持つ選手と所属球団が希望額を提出する期限を迎え、ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.は2850万ドル(約45億円)で合意した。

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 これまで年俸調停で3000万ドル(47億5000万円)を超えたのは、2023年1月の大谷翔平(3000万ドル)、2024年1月のフアン・ソト外野手(3100万ドル=48億9800万円)。ゲレーロJr.は歴代3位の金額となった。

 今年3月に26歳を迎えるゲレーロJr.は、昨季は159試合に出場して、打率.323、30本塁打、103打点、OPS.940を記録。キャリア2度目のシルバースラッガー賞を受賞していた。

 また、ゲレーロJr.は今オフにブルージェイズとの契約延長交渉も展開。5億ドル(約790億円)以上の契約を求めているとされる本人は米ポッドキャスト内で「僕が求める金額に達していないし、それにはほど遠い」と発言して波紋を広げていた。

 そうした中で新たな単年契約を締結したゲレーロJr.。その決断はブルージェイズとの契約延長交渉にも何らかの影響をもたらすと考えられている。ただ現時点でポジティブな見方が大半を占めている。

 全米野球記者協会のメンバーでもあるブランドン・ワイル記者は「想定よりも110万ドルも安く、問題回避できた。これはかなり大きな勝利とみなされるべきである」と指摘している。

 一方で本人が望んでいるとされる5億ドル以上の長期契約に向けた動きも水面下では動き続けている。元メッツのGMであるジム・デュケット氏は、MLBの公式ラジオ局『MLB Network Radio』の番組内で「ブルージェイズとの交渉は長期戦になるか、破綻するかだ」と断言。「『わかったよ、2年契約で1年だけFA契約を交わそう』という話にはならない。もし成立するとなれば、12年から15年の規模の契約になる」と論じた。

 ひとまずブルージェイズとの契約を結んだゲレーロJr.は、この先にどのような決断を下すのか。米球界は大谷翔平がドジャースと締結した10年総額7億ドル(約1015億円=当時のレート)の巨額契約を皮切りにメガディールが相次いでいるが、果たして――。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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