佐々木は期限ぎりぎりまで熟考する構えだ(C)Getty Images MLB公式サイトのインスタグラム公式アカウントは1月8日(日本時間9日)、ロッテ・佐々木朗希が投稿した投球動画をリポストした。佐々木は背景から米国の大学と思われるグラウン…

佐々木は期限ぎりぎりまで熟考する構えだ(C)Getty Images

 MLB公式サイトのインスタグラム公式アカウントは1月8日(日本時間9日)、ロッテ・佐々木朗希が投稿した投球動画をリポストした。佐々木は背景から米国の大学と思われるグラウンドで、力強い投球を披露。昨年12月に米国で獲得に名乗りを上げた複数球団と面談し、一時帰国して年末年始は日本で過ごすと報じられていたが、すでに再渡米している様子をうかがわせた。「我々がササキはどこへ移籍するか待っている間も、彼はハードトレーニングを欠かさないようだ」と交渉のさなかでも肩を休めない右腕について伝えた。

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 そんな米国の野球ファンも注目する移籍先について、同サイトは同日に新たな特集記事を掲載した。「ア・リーグ西地区のあの球団がササキをかっさらうことはできるのか?」の見出しの記事では、争奪戦で浮上した新たな球団について言及。これまで佐々木とはドジャース、パドレス、ヤンキース、メッツ、カブス、レンジャーズ、ジャイアンツの7球団が面談したと報じられているが、新たな8チーム目としてマリナーズの名前を挙げた。

「ササキはこの7球団と面談したというが、それが全てではないのかもしれない。MLBネットワークのジョン・モロシ記者はもう一球団、面談していた可能性を伝え、彼はその球団はマリナーズと見ている」

 また、地元紙『The Seattle Times』が12月に報じたところによると、マリナーズは佐々木との交渉において、球団の会長付特別補佐兼インストラクターのイチロー氏に大きな役割を期待しているともいう。

 昨年末、日米メディアの取材に応じた佐々木の代理人のジョエル・ウルフ氏は、公正を保つために佐々木が交渉には現役選手が同席しないことを望んでいたと明かした。ただ、球団フロント職であるイチロー氏となれば、その括りからは外れる。交渉に同席することも自然な流れであり、大谷翔平やダルビッシュ有がリクルートできないのに対して、球団が持つ理念や育成システムをじっくり説明することが可能となる。

 同メディアは、マリナーズが長く日本人選手との結びつきが強い歴史も合わせて伝えた。佐々木主浩、岩隈久志、城島健司、菊池雄星、長谷川滋利ら過去に在籍した選手の名前を挙げ、受け入れ体制に不安はないことを強調した。

 米メディアではドジャースとパドレスの2球団を有力候補と見る向きがここまで強かったが、マリナーズの大逆転はあるのか。佐々木ら25歳未満の海外選手との契約は、15日から再開される。佐々木のポスティングシステムによる交渉期限は米東部時間の23日午後5時(日本時間24日午前7時)まで。争奪戦は佳境にさしかかっている。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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