『京王 Jr.ウインターカップ2024−25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会』で3大会ぶりのベスト4入…

『京王 Jr.ウインターカップ2024−25 2024年度第5回全国U15バスケットボール選手権大会』で3大会ぶりのベスト4入りを果たしたLakeForce(滋賀県)だったが、初の決勝進出とはならなかった。

 1月7日に行われたRIZINGS徳島(徳島県)との準決勝は、序盤からペースを握られ21点差で敗戦。試合後、青木煌桜(3年)は涙を浮かべながら悔しさをあらわにした。「キャプテンとしてチームを勝たせてあげられなかったし、得点もあまり取れなくて迷惑をかけてしまいました」。

「自分のやるべきことは、声を出してチームをまとめることと、しっかりと自分が得点を取ってチームを勝たせることです」と自らの役目を語る青木は、鋭いドライブや高確率の3ポイントシュートを武器にオフェンスを引っ張る攻撃型ガードだ。しかし、この試合の得点は「8」。チーム最初のシュートを放つなど序盤からリングを狙うも、前半は4得点にとどまった。

 54−75のスコアで試合終了を迎え、RIZINGS徳島の二枚看板である平岡泰介(2年)には24得点、岩朝ローマ(3年)には17得点を献上。「相手は決めるべきシュートを決めていましたし、高さを生かしてリバウンドからも得点につなげていました。そういった部分で負けてしまったと思います」と青木は敗因を分析した。それでも、今大会の3試合目で初めて15名のエントリーメンバー全員がコートに立ったことは収穫だったと振り返る。

「やっぱり全国の壁は高かったですけど、その中でもチーム一丸となって戦えたと思います。負けていてもみんなとベンチで応援して、コートの中でもコミュニケーションを取って戦うことができました」

 タイムアップ後、LakeForceはベンチに残り、選手たちは中野ルリ子ヘッドコーチの周りに腰を下ろした。指揮官からは「もう1試合できるやん」という声が聞こえた。青木は言う。

「先生からは『このチームで明日も試合ができるし、明日もここまで来れたことに胸を張ってプレーすればいい』と言われました」

 今大会は決勝戦の前に男女の3位決定戦が実施され、1月8日の最終日では四日市メリノール学院中学校(三重県)と対戦。昨年のチャンピオンを相手に38-101と弾き返された。

 それでも、中野HCから「得点を取ること」を求められているという青木は、「しっかりと3ポイントも決めつつ、ディフェンスでも相手のガードを抑えて勝ち勝てるように頑張りたいです」と意気込んでいた一戦でチーム最多となる14得点をマーク。

 LakeForceの主将として臨んだラストマッチでも、チームをけん引する姿を示した。

文=小沼克年