丸は昨季リードオフマンとしてチームを盛り立てた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 日本一を目指すシーズンにおいて、例年以上にし烈なポジション争いとなりそうなのは巨人の外野手陣だ。 オフには大型補強も話題を集めた。FA戦線…

丸は昨季リードオフマンとしてチームを盛り立てた(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 日本一を目指すシーズンにおいて、例年以上にし烈なポジション争いとなりそうなのは巨人の外野手陣だ。

 オフには大型補強も話題を集めた。FA戦線ではソフトバンクから甲斐拓也、楽天を自由契約となった田中将大、また中日の絶対守護神として活躍したライデル・マルティネス、新外国人選手として3Aで「トリプルスリー」を達成した経験もあるトレイ・キャベッジを獲得、セットアッパーとしてDeNAを戦力外となった左腕の石川達也を獲得と多士済々な顔ぶれも期待を高めている。

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 そして注目されるのはし烈な外野手争いにもある。

 2024シーズン、リードオフマンとして存在感を強く示したのはベテランの丸佳浩だった。

 「もう1度レギュラーを奪い取る」と目標を掲げ、臨んだシーズンにおいて138試合に出場、打率.278、14本塁打、45打点をマーク。特に4月下旬から任されたリードオフマンとしてチームをけん引、4季ぶりのリーグ優勝の大きな力となった。

 ただその丸においてもレギュラーを確約されないところに巨人の外野陣の層の厚さがある。

 「いとしのエリー」の愛称も定着したエリエ・ヘルナンデス、3年目シーズンに臨む浅野翔吾、萩尾匡也のドラ1、2コンビ、迫力ある走塁も魅力のオコエ瑠偉、移籍2シーズン目となる若林楽人、本格覚醒が待たれる秋広優人、佐々木俊輔らに交じり、爆発力のある育成のフリアン・ティマも注目となる。

 ドミニカ共和国出身、今季で育成5年目を迎えるシーズンにおいて、阿部監督も注目株にあげるなど期待が高まっている。2024年シーズンはファームでリーグ2位となる15本塁打をマークと長距離砲が覚醒できるか。キャンプ、オープン戦で結果を残し、支配下を勝ち取れるかも注目となる。

 すでに阿部監督は2025年レギュラーとして主砲の岡本和真と昨年フル出場、内野の要として堅守も知られる二塁手の吉川尚輝の名前をあげている。岡本は左翼を守る可能性も浮上している。

 昨年リードオフマンとして存在感を示した丸も外野のレギュラーは確約されず、再び若手に交じって激しい戦いに挑もうとしている。
 
 ただ丸においては1軍定着以来、長期の離脱なく頑健な体も強み。リードオフマンとしては選球眼の良さで四球をしっかり選べる点も評価されている。

 23年シーズンはアベレージを落としたものの、昨季は再び打率.278と必ず盛り返してくるのも真骨頂。金字塔の2000安打まで残り158本、エイトマンの活躍に今季も注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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