デビュー3年目の田口貫太騎手が、シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)のグラフィティアート(牡3、栗東・石橋守厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。 田口騎手は23年デビューの21歳。ルーキーイヤーはJRAで同期最多となる35勝を挙げて…

 デビュー3年目の田口貫太騎手が、シンザン記念(3歳・GIII・芝1600m)のグラフィティアート(牡3、栗東・石橋守厩舎)でJRA重賞初制覇を狙う。

 田口騎手は23年デビューの21歳。ルーキーイヤーはJRAで同期最多となる35勝を挙げて、最多勝利新人騎手賞を獲得した。2年目の昨年、関東オークスのアンデスビエントで重賞初制覇を果たすと、夏には約2カ月のフランス遠征を敢行し、2勝をマーク。JRAでも40勝を挙げて、全国リーディング26位に躍進した。しかし、これまでJRAの重賞には28回騎乗して、昨年のデイリー杯2歳Sのドラゴンブーストの2着が最高着順。3着も1回あるが、勝利には手が届いていない。

 シンザン記念のパートナーはグラフィティアートだ。昨年10月の京都の新馬(芝1600m内回り)は自らが騎乗し、先団から渋太く脚を使って3着。続く12月の京都の未勝利(芝1600m内回り)では浜中俊騎手とコンビを組み、後方から鮮やかな差し切りで初勝利を手にした。今回は大幅な相手強化となるが、決め手が生きる展開になれば見せ場以上があっていい。

 田口騎手はパートナーの持ち味を引き出し、勝利に導くことができるか。3年目の更なる飛躍を予感させるタイトル奪取を期待したい。