同じ代理人事務所と契約を締結しているキム・ヘソン(左)と大谷(右)。二人は今オフに初めて対面していたという。(C)Getty Images 好条件のオファーよりも“憧れ”を追い求めた。現地時間1月8日に韓国プロ野球(…

 

同じ代理人事務所と契約を締結しているキム・ヘソン(左)と大谷(右)。二人は今オフに初めて対面していたという。(C)Getty Images

 

 好条件のオファーよりも“憧れ”を追い求めた。現地時間1月8日に韓国プロ野球(KBO)のキウム・ヒーローズのYouTubeチャンネルに、今オフにドジャース入りを決めたキム・ヘソンが登場。契約に至った背景を語った。

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 小さくない驚きを呼ぶ決断だった。今オフにポスティングシステムを利用してのメジャーリーグ移籍を狙っていたキム・ヘソンは去る1月3日(現地時間)にドジャースと契約。5年2800万ドル(約43億9600万円)を提示したエンゼルスをはじめとする他球団からの好オファーが舞い込んでいた中で、28、29年に球団オプションが付帯する3年総額1250万ドル(約19億6250万円)でサインした。

 キム・ヘソンを巡る争奪戦において、ドジャースはいわゆる“ミステリーチーム”的な存在だった。ではなぜ彼は「より良い」(日刊紙『朝鮮日報』)とされたオファーを蹴ったのか。キウムのYouTubeチャンネルに登場した25歳は、「(期限ギリギリになってのサインで)ほとんど眠れなかった。決め手はいろいろとありますけど、一番大きな理由はやっぱりドジャースだからじゃないですか」と笑みを浮かべた。

「僕自身、パク・チャンホさんやリュ・ヒョンジンさんがドジャースで活躍している放送をたくさん見てきました。だからよく知っているチームでもあったし、去年は(ワールドシリーズを)優勝したチームでもある。だから心が惹かれるところがありました」

 韓国球界の“先輩”たちが活躍した球団であったことを決め手のひとつとしたキム・ヘソン。さらに彼は自身も契約している米大手代理人事務所『CAA』の看板選手で、「ドジャースの顔」とも言える大谷翔平から受けたアドバイスにも言及している。

「実はCAAが用意してくれた施設で、トレーニングをしようとした時に、大谷選手が来てくれた時があったんです。そこで僕は初めて彼と会ったんですけど、ポスティングの申請前だったので、『2日後に申請します』と話しました。すると、彼は『応援するよ』と言ってくれたんです。何気ない言葉でしたけど、ありがたかったです。その時は同じチームになるなんて考えていなかったので、運命かもしれませんね(笑)」

 数日中に渡米し、入団会見を行う予定となっているキム・ヘソン。やる気満々の25歳が“スター軍団”の中で、どのような輝きを放つかは非常に興味深いところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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