欧州サッカーで飛躍的にその名を轟かせている日本人選手のひとりが、シュトゥットガルトに所属するDFチェイス・アンリ(20歳)だ。【映像】チェイス・アンリ、巨漢FWを完封した瞬間 18歳で尚志高校からシュトゥットガルトのセカンドチームに加入し…
欧州サッカーで飛躍的にその名を轟かせている日本人選手のひとりが、シュトゥットガルトに所属するDFチェイス・アンリ(20歳)だ。
18歳で尚志高校からシュトゥットガルトのセカンドチームに加入し、今夏に念願のトップチーム入り。1年目ながらブンデスリーガとチャンピオンズリーグで大きな存在感を放ち続けている。
最大の武器は、188cmの高さ、そしてデュエルの強さだ。ABEMAドキュメンタリー『20歳の逸材チェイス・アンリ 飛躍のワケ』でも、その魅力が存分に解説されている。中でもスポットライトが当てられたのが、レヴァークーゼン戦(2024年11月2日)だ。昨シーズン王者を相手にCBで先発したチェイス・アンリは試合序盤、190cm・91kgの大型FWヴィクター・ボニフェイスとのマッチアップで苦しい戦いを強いられる。
しかし、チェイス・アンリは20分頃、味方のFWデニズ・ウンダフと何やら話し込む。「絶対にターンさせるな!絶対に前で潰せ!」とアドバイスされたという。この言葉で火がついた20歳の逸材は、ボニフェイスにハードマークを敢行。身体をピッタリ寄せる激しいチャージで前を向かせず、何度もデュエルに勝利したのだ。
さらにカウンターから1対1になってしまった場面ではドリブルにしっかり対応したうえ、この試合では空中戦の勝率も100%を記録。王者に1点も許さず、チームの勝点1獲得に大きな貢献を果たした(試合はスコアレスドロー)。
こうしたチェイス・アンリのデュエルの強さを、元チームメイトの原口元気(浦和レッズ)は「対人や空中戦の強さはシュトゥットガルトの中でも光ってる」と絶賛。日本代表のディフェンスリーダーである板倉滉(ボルシアMG)も、「1対1に強いし、ボールを持っても落ち着いてる。堂々とプレーしている」と称賛を惜しまない。
それでもチェイス・アンリに慢心はない。「ハイレベルになってくると、頭も使わなければいけない。(ボニフェイスに対しては)力で勝とうとせず、このタイミングで身体を当ててボールを奪うとかを意識していた。頭を使わないとやられてしまう。もっと頭を使わないといけない」と冷静に分析する。
そして、「チームでスタメンに定着して結果を出せば、代表にも呼ばれると思う。もちろんワールドカップに出たいし、チャンピオンズリーグでも優勝したい。世界最高のセンターバックになれるように頑張りたい」と大きな夢を語った。
(ABEMA/ブンデスリーガ)