日本サッカー期待の若手DFのひとりが、シュトゥットガルトに所属するチェイス・アンリ(20歳)だ。【映像】チェイス・アンリ、実は上手い「ピアノ演奏」 尚志高校を卒業後にドイツに渡り、セカンドチームで研鑽を積み、2024-2025シーズンには…

 日本サッカー期待の若手DFのひとりが、シュトゥットガルトに所属するチェイス・アンリ(20歳)だ。

【映像】チェイス・アンリ、実は上手い「ピアノ演奏」

 尚志高校を卒業後にドイツに渡り、セカンドチームで研鑽を積み、2024-2025シーズンにはついにトップチーム・デビュー。188cmの高さとデュエルの強さを武器にブンデスリーガとチャンピオンズリーグで存在感を放っている。

 そんなチェイス・アンリに迫ったABEMAドキュメンタリー『20歳の逸材チェイス・アンリ 飛躍のワケ』では、知られざる一面も明かされている。アメリカ人の父親と日本人の母親の下に生まれ、幼少期はアメリカで育ったチェイス・アンリは、英語と日本語が堪能なバイリンガル。ヨーロッパの舞台で生活・台頭するうえでは、この点は大きな武器となったという。

「ヨーロッパの人はみんな英語が喋れます。だから普段は英語で喋っています。(言語の壁がないのは)すごく大きいです。喋れないと周囲とコミュニケーションが取れないですからね」

 アメリカでの幼少期はバスケットボール、水泳、そしてなんとピアノも習っていたというチェイス・アンリ。ドキュメンタリーでは貴重な演奏シーンも公開され、見事な音色を奏でていた。

 人生の転機となったのが、日本に移住した12歳の夏だ。中学校の部活動でサッカーと出会ってメキメキと頭角を現わし、尚志高校では全国高校サッカー選手権に出場、さらには日本のユース代表の選出されるまでに成長を遂げた。

 ただし、サッカーを始めた年齢が遅いため、ボールテクニックには難を抱え、とりわけドイツ移籍当初は苦労の連続。シュトゥットガルトの先輩である原口元気(現・浦和レッズ)は、「初めて見たときは、なかなか酷かった(苦笑)。さすがにグラウンダーのボールを止めて・蹴るはできていましたが、浮き球やちょっと処理が難しいボールだと、すぐにミスをすることが多かった。成功は難しいんじゃないかと最初は思いました」と当時を振り返った。

 しかし、チェイス・アンリは原口を含むチームメイトたちに、「どうやったら上手くなれるかな」と毎日のように聞きにくるほど、強い向上心を持っていたという。そうした努力が実って、シュトゥットガルトでトップチーム入り。今では日本代表入りも期待されるほどの注目株となったのだった。

(ABEMA/ブンデスリーガ)