オリックス・ドラフト1位の麦谷、イチロー氏は「目標とする選手」 オリックスのドラフト1位、麦谷祐介外野手が7日、大阪・舞洲の球団寮に入寮した。自身の部屋には特注のマットレスや4種類の“特殊バット”を持ち込んだ。言葉に…

オリックス・ドラフト1位の麦谷、イチロー氏は「目標とする選手」

 オリックスのドラフト1位、麦谷祐介外野手が7日、大阪・舞洲の球団寮に入寮した。自身の部屋には特注のマットレスや4種類の“特殊バット”を持ち込んだ。言葉に熱を込めたのは「目標とする選手」への解答だった。

 マリナーズ会長付き特別補佐兼インストラクターを務めるイチロー氏の名前を挙げ、TBS系列で放送された「情熱大陸」を「2回は見ました」と笑顔で話した。「本当にかっこいいなとしか思いませんでした。お会いできることがあれば、いろいろ話を聞きたいです。目標とする選手なので」と真剣な眼差しで語った。

 新人年の目標を問われると「怪我なく1年間プレーすることが目標。しっかりキャンプからアピールして、開幕1軍、開幕スタメンを狙っていきたいなと思っています」と、目をギラつかせた。ドラフト1位指名なだけに「期待されているというのはわかっている。あとは自分が応えるだけなので、しっかり練習姿勢だったり、野球以外の姿勢もやっていきたいなと思います」と力を込めた。

 ソフトバンクの近藤健介外野手らも練習で使用しているという「スピンバット」、レッドソックス・吉田正尚外野手やオリックスの“ラオウ”こと杉本裕太郎外野手も愛用している「バレルバット」を2種類持参。さらに「パームアップバット」も持ち込み、4種類を部屋に並べた。

「本当にここからがスタート。(学生時代に)バットを振らない日は1日もなかった。納得がいくまで振っていました」

 真面目な青年が、関西での躍動を誓う。例年、入寮の際には「小ネタ」を持ち込むのが“鉄則”だが、麦谷は「何か面白いことしようとしたんですけど、あんまり思いつかなかったんですよね」と報道陣を見つめた。プロの扉を開いても自身のペースを守る。(真柴健 / Ken Mashiba)