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男子テニスで世界ランク267位のD・クドラ(アメリカ)が5日、自身のSNSを更新し、現役を引退することを発表。約16年間のプロキャリアに終止符を打った。
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元世界ランク53位で32歳のクドラは、チャレンジャー大会で9度のタイトルを獲得。2015年のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)ではベスト16入りを果たした。
16歳でプロに転向してから約16年後、クドラは4日に行われた国別対抗戦ユナイテッドカップ(オーストラリア/パース、シドニー、ハード)の準決勝で、D・クラウチェク(アメリカ)とペアを組んだ混合ダブルスで勝利したのを最後にプロキャリアに幕を下ろした。
「本当に感情的な時間だった。正直なところ、何度も泣いてしまった。普段は泣くようなタイプではないので、自分でも驚いたよ。感情に飲み込まれるなんて思ってもみなかったんだ。ただ、試合に出て、コートに立ち、プレーするだけだと思っていた。でも、それが特別な瞬間に変わった。引退がこんなに大勢の観客がいるスタジアムで、しかも国を代表する場で行われるなんて思っていなかった。僕にとってそれはすべてを意味することなんだ。だからこそ、あの場があって良かったと思う。これで本当に引退したんだと実感できる。本当に引退なんだ、と」
クドラは5日に自身のインスタグラムを更新し、複数の写真とともに心境を綴った。
「この旅はついに終わりを迎えた。どんなに大きくても小さくても、僕の人生に関わって、この道のりを特別なものにしてくれた全ての人々に感謝したい。一つ一つの思い出は、僕にとって永遠に大切な宝物であり、誇りだ。この人生が自分に何を与えてくれるのか、そしてどこに連れて行ってくれるのかなんて、想像もつかなかった。DMV出身の金髪でキャップを後ろ向きにかぶったただの少年が、16年間プロのテニス選手として活躍できるなんて!この大好きなスポーツには感謝してもしきれないよ。家族、友人、妻のタイラー、そして愛する赤ちゃん、ラッシュへ―僕が夢を追いかけて、今の自分になれるようにしてくれたその犠牲とサポートに心から感謝している」
また元世界ランク1位のN・ジョコビッチ(セルビア)や引退したR・フェデラー(スイス)R・ナダル(スペイン)A・マレー(イギリス)といったトップ選手たちとの対戦経験もあるクドラは「特別だった」と語った。
「ビッグ4(ジョコビッチ、フェデラー、ナダル、マレー)とは、ラファ(ナダル)以外の全員と複数回対戦し、同じ舞台に立てたのは特別だった。ウィンブルドンのセンターコートで試合をしたこともあるし、全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を除けば、全ての主要なスタジアムでプレーした。トップ100にも入り、自分の居場所を確立することができた。引退してみると、ツアーの約80%くらいは経験した気がするよ。本当に多くの伝説的な選手たちと戦うことができた」
クドラは昨年12月から同胞で世界ランク171位のR・オペルカ(アメリカ)のコーチに就任し、新たなキャリアを歩き始めている。
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